局の道楽日記

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生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

オペラで鳥肌

2008-02-03 20:42:31 | 見る(映画 劇場 美術館など)
昨日はマリインスキーオペラ イーゴリ公を見に行った。

 (HPより転載)



公演前のNHKホール。今日も良い席でした。

ルーシ(南ロシヤ-現在のウクライナ)領主イーゴリ侯は、 近隣のロシア領土に攻め入って略奪を繰り返していたポーロヴェツ人に対し、故郷を守り武運を立てるために遠征を計画する出陣間際に、不吉な前兆である日蝕が起き、 妻のヤロスラーヴィナに引き止められるがイーゴリの決意は固く、そのまま出陣する。
しかしポロヴェッツ人の長、コンチャーク汗との戦いに敗れ、イーゴは息子のウラジーミルとともに囚われの身となる。

その陣営では、ウラジーミルとコンチャークの娘コンチャコーヴナが恋仲になり、 将来を誓い合う。
イーゴリ達を捕らえているポーロヴェツ人の長、コンチャークは イーゴリ親子を寛大にもてなしている。そして自分たちに組することを願うがイーゴリに拒否される。しかし、そのイーゴリの豪胆さや武人としての心に打たれ 奴隷達に歌舞を披露させる(だったん人の踊り)。

留守を守るイーゴリの妻ヤロスラーヴナは、 夫と惨敗した戦に思いを馳せ嘆きの歌を歌う。
その上に貴族たちから、ポロヴェッツ人が攻め込んできた知らせを受け取り、街に火の手があがるが見える中に 戻ってきたイーゴリ公が登場し、人々はそれを歓迎する。

(いい加減にまとめたあらすじ)



有名なだったん人の踊り。迫力のある音楽とさすがバレエでも有名なマリインスキー劇団。ソリストも群舞も圧巻だった。

コンチャーク汗の娘(アルト)とイーゴリ公の息子(テノール)の困難な恋を嘆く絡みもすごくよかった。

私が一番感動したのは 最後の場面での貴族たちの合唱だった。
安定した男声合唱に ヤロスラーヴナのソプラノが絡み盛り上がっていく、鳥肌がたつくらいのインパクトが最初に訪れ、その後耳から入ってくるその響きが全身に染み入っていつまでも聞いていたい気持ちにさせられた。

ああ~ 心の贅沢。



今日もありがたいことにご招待だったのだけど、これってS席は5万円でした。
自腹じゃとても行けやしない。観客もやたら年齢層が高かった。若い子はなかなか来れないだろう。
でも、若い柔らかい感受性のうちにこういう本物って触れて欲しいし、私も自分の子どもたちにも見せたいなあと思う。

日本のオペラチケットって高いよね。
連れはパリとウイーンに留学経験を持つ友人たちだったけど、パリオペラ座のいい席だってせいぜい1万5千円くらいだったって言っていた。
日本公演ってぼったくられてないでしょうか?

チケットがもっと安くなって、もっと本場のオペラが身近なものになって欲しいけどなあ(ってタダで行かせてもらって文句言うのもナンですが・・・)

コメント (4)
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