局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

日常からの脱却~舞姫を見た

2008-03-19 20:59:25 | 見る(映画 劇場 美術館など)
昨日は 宝塚の花組公演を見に行った。

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宝塚観劇は初心者です。だから別にご贔屓の組やジェンヌがいるわけじゃないのですが。

で、最初の場内アナウンス 男役の声での 「これからOO公演を始めます・・・」を聞く段階では引いてしまうんですね。私・・・

仕事先から駆けつけて日常モードをひきずっている自分に、「ザ・タカラヅカ 今から始めるぞ」 って感じでの完全自己陶酔モードのアナウンスはその時点の耳に違和感が走り ホントにこれから自分は楽しめるのであろうか? と言う疑問と心配が生じる瞬間である。
いえ、たいていそれから何分かたつと舞台に引き付けられて、そういう日常から遊離して行く自分を発見するのですけどね。

昨日の公演は 「舞姫」だった。
そうです。あの森鴎外の原作。時は明治、日本人のエリート留学生とドイツ人の踊り子エリスの悲恋の話です。

こういう明治の歴史物をどういう風に表現するのか興味があったが、知っているストーリーのせいもあって物語もわかりやすくてまとまっていたと思う。

それより何より、この エリス役の 野々すみ花っていう娘役の子が 抜群にうまかった。
そんなド美人ではないけど華がある可憐な容姿で踊りもうまい。演技もわざとらしくないのに目をひく。
そして歌の上手さ!透き通るような高音と艶のある中音で音程はしっかり、表現力もバッチリ。

私は殆ど彼女を目で追って終わりました。
プログラムの掲載順を見ると、まだ若いみたいだ。
だけど このうまさと役への抜擢を見るとトップになるんじゃないだろうか?

ホントに一見の価値のある人でした。

彼女の歌のおかげで、すっかり日常から遊離して演劇に酔えた。
終わってからもいい気持ちで春の宵の空気を楽しんで帰ってきた。

やっぱり綺麗なものを見るのはいいわ~
コメント (2)
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