局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

マクラーレン軍団へ

2009-10-22 20:17:31 | 様々な思い
昼下がりの私鉄の車内のことである。

私は地元の駅から東京都下の駅に行くため電車に乗り込もうとした。
そう混んでいない時間帯、混んでいない車両である。

しかし乗り込もうとしたドアの中は壁があって乗り込めなかった。
ちょうどベビーカーを押した若い母親の群れが電車のドアを背にしてたちはだかっていたのである。

しょうがないので私はその隣のドアから乗り込み、ちょうど空いた座席に座ってその壁となったヤンママたちを観察させてもらった。

母子ともおしゃれな服装、ママたちはきちんと化粧をしほどよくカラーした髪も整えた余裕のありそうな軍団であった。全部で5組の母子たちがドアを背にして通路にたちはだかり楽しそうにおしゃべりしていた。
みんな同じように MACLARENとロゴが描かれたごっついベビーカーを押している。
連れているのはみんな1歳はとっくにすぎている子供たちであった。

たまに車両の中を歩いて移動したい人もいるだろうが、誰もその母子たちをかきわけて歩く勇気のあるものはいなかったあろう。
それほどその母子たちはある意味楽しそう、他人に注意を払う必要をミジンも感じていない集団に見受けられた。

(あーあ)と私は内心ため息をつく・・・

私があの年頃の子供たちを育てていた時代と比べると隔日の感がありますな~

子供があのくらいの時、どうしても電車に乗らなければならなかった時のために、なるべく軽い(当時はB型といった)ベビーカー(コンビとかなんかの国産の折りたたみしやすいやつ)を使い、駅の階段(その頃は今ほどエレベーターなどは整備されていなかった)はたたんだベビーカーと荷物と子供を抱えてエッチラオッチラ登り降りするといった時代であった。
今のお母さんたちは恵まれてますな~

公共の建物でもベビーカーはなぜか疎まれていた。あの頃の記憶で一番ムカつくのは新宿区民センターに行ったときのことである。(息子1歳当時新宿区民だったのであります)
更に年子の娘の妊娠中だった私。何かの用事で区民センターに行き、そのままベビーカーを押して入っていこうとしたら、そこの受付のジジイに ベビーカーをたため と命令されたのである。
ちょうど買い物帰りの荷物をベビーカーの押し手にひっかけ、未熟児で生まれたわりにはよく育った丸々とした幼児を乗せて おまけに妊婦ですよ!

別に周りは混雑していたわけでもないし、誰にも迷惑をかける状況でもなかった。

さすがに切れそうになった私

「車椅子はいいのにどうしてベビーカーはいけないのか?」と聞いた。

「そういう規則になっているから」とクソジジイ

「じゃ、私はトイレに行きたいが、この状況でどうやって用を足せというのか」と私。
一瞬言葉につまったが

「そんなこと私に言ってもらっても困る。文句があるなら区役所のしかるべき係にあんたが言えばいいだろう」と言い放ったジジイのコ憎たらしい顔は今でも目に浮かぶほどくやしい出来事であった。

どうせどっかの役所を定年でやめたあとに雇われた感のある 小天下りジジイだったから今はどうしてるか知らないがいい死に方はしないであろう。(暴言だがわかって欲しいあの状況を)
その後ほどなく新宿区外に引っ越したが、二度とあの区民センターには足を踏み入れなかった。

こういう時代だったのである。
だからといって私達があんなに苦労したんだから、今の若い母親たちよ 同じような苦労をするがいい などというケチくさいシュウトメ根性は持ち合わせていないよ。

しかし、色んなところで私達が苦労して 公私ともに声をあげて、鉄道会社やお役所を動かした結果、あなたたちが あたりまえのごとくベビーカーでコンコースを歩け、電車に乗れるってことも知ってほしい。

だからせめてみんなで壁を作って他の乗客を通せんぼするような傍若無人さはもたないでほしいと思う。そのうちしっぺ返しをくらいますよ。
せっかく得た権利なんだから、上手に使うべきなんじゃないだろうか。

そして他人への気遣いはあなたたちの女っぷりも上がるんですよ。

コメント (6)
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