局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

女子会 vol.1

2010-12-14 09:26:36 | 友人
言いだしっぺは 親友Aであった。
Aは先月某大学教授夫妻と南仏へ旅行。専門である分野を見学しつつ、彼の地に行きなれた夫妻とおいしいものもたっぷり楽しんできたらしい。

「飛行機乗る時に抱えてきたオーガニックワインとチーズがあるんだ。女子だけで飲みたいんだけどウチは夜はダンナがいるからさ~ 局ちゃんかNちゃん、場所提供してくれない?」というメールが来たのである。

ホントに美人で優秀 性格も(ちょっと抜けてるがそこがまた)良いA、最近ダンナが海外駐在から帰ってきて(つーか仕事を放棄したらしく)なかなか思うところあり(とーぜんだよね)ストレスがたまっているらしい。

「ウチでもいいけど Aちゃんが来るって言ったら ダンナ(Aファン)が絶対帰ってくるよ」とワタシ
「ウチも土日はもれなくジジイ(ダンナ)がいるんだよね・・・。どうしよっか? そうだ ウチの事務所でやろうよ」とNちゃん。
Nちゃんの設計事務所はとても便利な街中 駅近 Aとワタシの家のちょうど真ん中だし、ちゃんと料理のできるキッチンも備えている。
「それ いい!」 「なんか持ち寄りでやろう!」
即座にAとワタシも賛成して 三人の間に日にち調整メールが飛び交い、久々オットたち抜きのこのメンバーでの女子会が実現したのであった。

  
 

建築雑誌と資料の中に何百という象がいるNちゃん事務所は面白い空間。

打ち合わせのできるテーブルの奥は本棚がパーテーション替わりになって独立している。
作業している事務所をのぞこうとしたら

「あっ ダメ ここ一ヶ月掃除してないんだから! 鶴が機織ってると思って見ないように!」とNちゃん 

Aがおいしそうなチーズを何種類か持ってきて Nちゃんがこの辺で有名なパン屋でバケットを買ってきてサラダなども作ってくれていた。
ワタシはレンコン炒めとローストチキンと竹屋まんじゅう、吟醸酒などをお土産に。

そしてAはワインの持ち運びできるケースから 「これがオーガニックの赤ワイン~~ ♪」と言いながら出したはいいが・・・
どこにでもありそうなボジョレーヌーボーであった。

「あっ・・・・」と言って固まるA。「ウチから持ってくる時、まちがっちゃった。」

「まっ いいよ ワインはワインだよ」と私たちは気を取り直して開演となった。(内心 オーガニックワインを飲む会じゃなかったんかい?と思いつつ)

Nちゃんの事務所にはまだ社員のH美ちゃんと時々計理のために来る税理士のUちゃんがいた。
若い独身のH美ちゃんは残業を続けてもらい(ちゃんとおすそわけは持っていった) 仕事が終わったUちゃんも宴会に加わった。

A Nの建築士二人と税理士 そういやワタシも資格持ちアラフィフ。ワタシ以外は子無しというメンバー。



アララとなったワインだが それはそれでおいしく、ビール好きなNちゃんのところに集まるビールは色々な種類があるし、ミニチュアの樽の日本酒もおいしくて・・・



食欲も増して次々お皿を空にする女四人。Aの持ってきたフランス産チョコ 生姜の周りにチョコがついてるのも美味だった。生姜ってワールドワイドで流行ってるのね。

飲むほどに舌は回りシンラツになる。
この夜は 親友Aの行く先をどないするか であった。
そりゃ~ね。何十年も一緒にいて子供でも育ててればお互い情も沸くのが夫婦ってもんですよね、そしてお互いに困った時こそ助け合っていくのが夫婦道であるとは思う。
しかし四十過ぎてお互い再婚して(♂側がさんざんうまいこと言って口説きながら)、再婚してから ん?ってことが次々出てきて その上仕事もやめちゃうオットっていうのはどうなんだろう。
できもしないマニフェストをかかげて日本国民をだまして投票させたOO党のようなものではないだろうか。

NちゃんもワタシもAオットに対しての親近感は沸かず友人のひいきめではなくてAとは不釣合いだと最初から思っていたのである。AもNも仕事の上では同年代の男性の平均以上にこなしているし、収入も上回っているであろう。
そして今回の青天の霹靂。Aがずっと努力して築いてきた暮らしやそれに基づいて描いたこれからの人生設計が崩されるなら、もう一度×が重なってもいいのではないだろうか?(とはっきりとはすすめませんが)
Aも愚痴を言うわけじゃなく 現状を話してこれからどうするべきかを私たちと話したかったのだと思う。

まあ話はそこだけじゃなくて そりゃー同年代。更年期対策だのアンチエイジングだの オットたちが居ると色々話せない分野も突っ込んで話せて時間の経つのも忘れてしまった。

Uちゃんは加賀まりこに似た顔立ちのキュート美人でキャリアウーマンらしいのだが 雇い主のNちゃんに遠慮もなくキツイ事を言ってホントに面白い。

Aが今月韓国に行ってコスメを買ってくるというのでシートパックが何がいいかなどワタシと話しているところに Nちゃんが口を出すと 「Nちゃんはオヤジなんだから口ださないの!」とか社長を完全にコケにしている。

あっと言うまに夜が更けて日付が変わりそうになる前にお開き。

ワタシは電車で Aはタクシーで帰ることになった。

あいにく電車を乗り継ぎしているうちにパラパラ雨が降ってきて、最寄の駅についたころにはちょっとした土砂降りになっていた。
駅前の駐輪場に置いておいたチャリでうちまで爆走。(主婦は強い)

次の日にNちゃんから 
「局ちゃんにタッパ返すのも傘貸すのも忘れたけど大丈夫だった? うちのUも楽しくっておいしかったからまた混ぜてっていっとるからまた女子新年会やろうで~」とメールが来たから

「ワタシも楽しかった~。傘は大丈夫だよ。チャリで爆走したから」って返したら

「あの雨の中、酔っ払って髪の毛ふりみだし、チャリで爆走するコケシって 想像すると怖くて可愛いね、コワカワイイ 」と返って来た。

爆走するコケシって ワタシの事ですかいな??

二人に送信したのにAからその後メールがないのでどうしたんだろ?と思っていたが その日タクシーに携帯を忘れて後で騒ぎになったらしい。

ワインといい携帯といいどないなもんだろうか?
Aは昔からまんべんなく(主教科も副教科も)きちんとこなし、先生誰からも信頼されて一学期の学級委員というキャラであった。しかしなぜかどっかで抜けていてヤンチャな男子からは「ボケ」と呼ばれて親しまれていた。三つ子の魂・・・である。

その後、今回の例をあげて「多少抜けててもキャリアウーマンには成れるんだ! がんばれ!」と 娘に励ましておいた。




コメント (8)
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