局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

最後の公演

2010-12-29 22:23:27 | 家族あれこれ(犬も含めて)
もう時間もたってしまったが 25,26は娘のインカレ生活最後の公演だった。



東急沿線の某ホール 立派な施設だった 目★区ってお金持ちなのね。

二日間で三回の公演である。
このために夏ごろから生活のすべてといっていいほどの情熱を傾けて 踊りと衣装にかけてきたわけである。

学校が終わってからみんな集まるので当然練習後は深夜になる。時にスタジオを借りて夜通し練習することもある(深夜練という オットの怒りのタネであった)
コアメンバーはとても優秀な集団だけどあるものは留年し あるものは院試に落ち あるものは就活に支障が出たらしい。
親御さんにしてみればさぞ心配だったことだろう。
最初からそんな優秀でない娘の親のワタシにとっても「そんなダンスばっかりしてどうするんだ?」とこの一年親子喧嘩の元になったインカレ活動であった。



しかし この二日ですべてを許してしまった。
親ばかでなく それくらいスゴイ舞台だったから。

二部構成で一部はそれぞれの部門のダンスチームに分かれてのダンスパフォーマンス

 

左の写真が娘チームだけど この振付と衣装は娘が担当した。

母が飲み会でいい気分で帰ってくると チームの男の子たちが家のリヴィングで布を広げて裁断し 食卓のテーブルで娘が必死になってミシンをかけているので酔いが一気にさめたこともあるし、土曜日疲れて帰ってきて休みたいオットが 振付の相談で集まってリヴィングで踊っている子供たちに激怒したこともあったっけ。

二部はストーリー。オリジナルストーリーを作って それを色んなダンスで表現していく。選曲 アレンジ 振付 それらのダンスの組み合わせ 舞台装置や照明 衣装もすべて自分たちで企画して、照明などはゲネリハと当日だけプロに頼む。

ストーリーなので主なキャストとその他大勢があるんだけど そのキャストの衣装も全部娘がデザインと制作をした。(前日まで男の子のパンツに模様をつけていた)

 

 

中央で踊る赤い髪の子が娘です(笑)



家で必死に作っていたドレスがこうやって使われたわけだ と ちょっと感慨・・・

私は 土曜 日曜と見に行ったが、私の友達も何人か来てくれた。
みんな当然舞台好き 演劇 音楽には目の肥えた人たちである。正直言って半分お付き合いで来てくれたのだと思う。

しかし 一曲目から
「何これ? どうしてこんなにうまいの?」と口をそろえて驚き 完成度の高さを褒めてくれた。

構成も上手だし ダンスのテクニックもたまげるほどの上手さ。特に今年はブレイクダンスの子たちはプロ?と思うくらいのパフォーマンスだった。
下手な子が一人もいない。



フィナーレまでまるで飽きさせない公演だった。実際宝塚や東宝系のハズレのモノよりはずっと演出や振付はすぐれていると思ったし 外国のダンスカンパニーが日本に来てヤッツケ仕事で踊る舞台よりははるかに気合は入っていた。(再度言うけど親バカでなく)

ワタシは最初から二回見るつもりだったが、あまりに迷惑をかけられて一時は「もうあいつの公演なんて見る気がしない」とまで言っていたオットも土壇場で二回見るこおにしてるし。

日曜公演は Nちゃんと親友Aも見に来てくれたがやはり感激してくれた。
私は二回目だったのでちょっと余裕ができて、娘だけでなくよく家に出入りしている友達も目で追ってみることができた。

隣に座ったAに 「ホレ あの前の列の左から三番目の子 超イケメンだから見てごらんよ」なんて二人でオペラグラスを覗きながらイケメンウォッチングを楽しんだりして。



↑娘の赤毛のエクステも目立ったけど イケメンの一人のこの子のドレッドもすごいもんであった。



息子もM子と一緒に見に来た。 終わった後の兄妹

「お前 すごい髪形だな~」

「兄ちゃんも着るもん派手だね」

汗と涙と親子の戦いの衣装作りエピソードはこのへん↓

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この辺で いかに娘がこの公演にあたってもがいたか 私たち家族も色々葛藤したかが書いてある。どうなることかと思ったが、こうやって成果を見たら 「がんばったね」と素直にいってあげたかった。

そして 色々迷惑をかけられたのは家族だけではない。

衣装の生地や小物などは 生地の問屋や大きな手芸やさんなど利用していたが、特に新宿のオ☆ダヤさんにはとてもお世話になったそうだ。

しょっちゅう行っては大量に布を買うのでおなじみの店員さんができていたらしいが、その方に 「Om×cmのを20枚明日までに切っておいてください」とか 色々面倒な注文をつけていたらしい。
いくらお得意さんのお客とはいえ 忙しい時期はさぞ面倒なお客だったと思う。
そして娘の馴染みの店員さんは 娘の買った布のほとんどを把握していて 布の扱い方なども的確にアドバイスしてくれたらしい。
「ホントにすごいよ プロって感じだよ」と娘も感心していた。

そして ちょっと感心したことには 娘はその店員さんをこの公演に招待していたのだった。
公演後友達と一緒に撮った映像の中に見慣れない女性が娘のデジカメに一緒に写っていたのだが、その方が来てくれて声をかけてくれたそうだ。
ダンスも褒めてくれた上に「私のお売りした布が こんなに素敵に使われていて感激しました~!」と喜んでくれたそうだ。

一応娘もお世話になった 多少の迷惑をかけたってことで感謝の気持ちを表したのだと思う。
自分たちが情熱を傾けて作り上げていく裏に色々な人たちが協力してくれた事を忘れないでほしいと思っていたので、この事を聞いて私もうれしかった。


とは言うものの 今は「祭りの後」の「フヌケ」状態の娘が一匹家に転がっている。

赤いエクステは除去しました(笑)




コメント (4)
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