明日から旅立ちます。
行先はドラ夫婦の住む国へ。
思い起こせば
この日 ☆ 成田で見送って以来、一度も帰国していないドラである。仕事もあちらの生活にも慣れるのが優先とは言え、自分の子供に一年も会えていないわけである。
と、考えてみれば親ってさびしいもんだわね~とも思うが、寂しさをしみじみかみしめるほどこちらもヒマじゃないのが幸いである。
幸いこの一年つつがなく(都合の悪いことを言わないだけかもしれないが)過ごして、仕事にも生活にも慣れて大分楽しそうに過ごしているらしかった。
今年の二月にムスメが訪ね、二人に歓迎されたようだが、親としてもせっかく子供が居住している海外、ガイドもしてくれるだろうし行かないという手はない。
幸いオットの職場は割に広い範囲で夏休みが一週間取れるのである。土日を挟めば10日ほどの連続休みも可能である。
いつも昼夜なしに働かされているオットである。こういう時はしっかり休もうではないか。
と、二人一緒に、留守(犬の世話も)をムスメに任せて行くことにしたのである。
ドラの勤務先はかなり都会の某都市。自宅はそこから地下鉄で30分くらいの所に住んでいるらしい。
どうせなら他のところも行こうってことで計画して、あのアメリカとの国境の滝の町と赤☆のアンで有名なあの島にも行くことにしたのである。
アンの町・・・ 提案したのはワタシではなくオットである。
かと言って彼はかの小説を読んだことはないのだけど。
古い話になるが私たちの結婚式にさかのぼる。
友人代表のスピーチは 親友Aであった。なんたって幼稚園の年長からの付き合いである。当時Aも新婚であった。当時から人目を引く美人だったAは この日のために新調したというすてきなドレスに身を包み、ちょっと上気して緊張した様子も初々しく、恒例に従い私を褒めまくってくれた。そしてそのスピーチの中に、
「局ちゃんはとても読書が好きで・・・ 二人で一緒に赤☆のアンを夢中になって読みました・・・ いつかアンの故郷のプリ☆スエドワード島に行くのが私たちの夢でした・・・○○さん(オット)ぜひ局ちゃんを連れて行ってあげてください」との言葉があったのである。
前記の通り注目されていたAのスピーチは オットの友達や上司の記憶に残り、その中の一人の当時助教授だったT先生は折にふれ「○○くん(オット) 赤☆のアン(って私のことね)は元気か? 今年こそカナダに連れて行ってやらなきゃな~」としつこく言い続けてくれたらしい。
私ははっきり言って最近はそのことを殆ど忘れていたのだが、プレッシャーをかけられ続けていたオットは覚えていたらしく、ドラの所に行こうということになった時、「どうせならプ☆ンスエドワード島に行こう! 約束だものな」と提案した。
う~ん 赤☆のアンね。あれから幾星霜、T助教授は教授になって早定年で引退されて先日奥様に先立たれ、Aは×Ⅰとなってその後再婚した。(私は二回もスピーチをしてしまったw)
周りも変わったし、ワタシも変わった(スレタ)。この年して訪ねるアンの故郷がワタシにどんな感慨を与えてくれるのか?
はっきり言ってまるで見当がつかない。
でも、せっかくのオットの気持ちをありがたく受け取り、行きの機内で 久しぶりにアン(ムスメの本棚から借用)を読み返してみるつもりである。
旅の途中も、時間があったらアップするから見にいらしてくださいませ。