昨日の祝日・・
普段は忙しくウィークデイに帰宅するのが半分のオットなので日祝日はなるべく一緒に過ごすことにしている。しかし昨日は一人。
実はオット、一人旅である。それも南の島。完全あ・そ・び。
一人旅 海外 仕事がらみなしってのは結婚以来初めてである。オットは大学時代バイトしていた塾の講師仲間と一緒である。その友達は某大企業の役員までやったものの最近転職してあいかわらず世界を飛び回っているオトコである。私も昔からよく知ってはいるのだけど、彼が良い所案内するから一緒に行こうよと誘ってきたのですと。
一応私を気遣って「局ちゃんも一緒に」と言ってくれたらしいが、ワタシは先月ムスメと旅行したばかりの身。そこまで身軽じゃないし、犬もいるしで今回は遠慮した。
たまにはオトコ二人で羽を伸ばして仕事の憂さを忘れればいいのである。
ただ、変な所行かないようにね、と釘(五寸釘)は刺しておいたが・・・
と、前置きは長くなったが早い話、オットはいない、ムスメもいない、予定もない ワタシはちょいとばかり丁寧に掃除して本棚の整理、年賀状のあたりくじ調べ、ラインのゲーム、犬の散歩の間池井戸さんの文庫本2冊読み 「あ~たまには一人でのんびりして籠るのもいいなあ」と静かな一日が暮れようとするにまかせていたのであった。
ところが・・・ ムスメ帰宅。この日は友達とご飯を食べてきて9時ごろの帰宅であった。
何やら大荷物を持っている。
「ねえ 今時間ある?」
「へえへえ ありますとも 今日は一日時間あったけど」
「これからバレンタイン用のチョコを作ります! 手伝ってくれない? たくさん材料あるからおかんの分も作っていいよ」
へ~~~ 今や幼稚園児から友達に配るチョコを手作りする時代というが、ムスメの頃には友チョコ配りは一般的でなく、単にそういう風潮にのらなかったのか 大学のインカレサークルでも周りの女子度の高い子たちが男子に配っているのも鼻で笑っていて自分は乗らなかったムスメである。
それが手作りチョコ??
どうした ムスメっ!!!
「いや~ たまには女子っぽいことしてみたくなったんだよね 20台の思い出にっていうか・・・」
へ~~~ まだ20台も半分はあると思うが まあ水を差すのはやめておこう。
それからムスメは袋の中からベルギー産クーベルチュールだの生クリームだのと包装用の容器を出す。材料を見ると結構本気度が高い。
「レシピはこれね」 とフォンダンショコラのレシピをスマホで示し、
「ほら おかんにも送ってあげるね」と共有してきた。
「別に送ってくれなくてもいいんだけど・・・ 今から作るってこと? 手伝えってことですか?」
「そうそう、一緒に作ろうよ。ムスメと一緒にケーキ作りなんて微笑ましい親子って感じじゃん」
となんだかんだといいくるめられてチョコ作りに協力することになってしまった。
話は飛ぶが、実はワタシはリケジョである。専攻は化学系であった。
Dr.小保方のような情熱、才能はまるでないが、卒業するための単位は取りたかった。ちゃんと授業にも出たし、仕方ないから試験のための勉強もしたし毎日のようにあった実習もこなした。
そしてその頃のワタシにとって実習の目標は「とりあえずさっさと終わらせる」というのが第一だったのである。
というのは、有機合成なんてのがありましてね。午後の実習の枠で化学物質を三種類作るなんてのがあるわけだ。そのプロトコルを渡されるととりあえず どれをどの手順ですると一番早く帰れるかという目線で眺めるのである。
その合成が何のために 何を学ばせるための実験か以前に 「どの順序でやったら短時間で終えられるか」が第一優先。
だから途中に二時間還流なんて文字が出て来たら とにかくそこまでちゃっちゃとやっちまえと計算が働く。その二時間の間に他のをこなすか運がよければ学食でだべることもできるとか。
そんな学生だったので、その当時の学問的知識はほとんど残ってはいないが、役にたったのは料理を作る時の同時進行が得意ということが残ったことである。
特にパン作り、お菓子作りは 計る、混ぜる、熱を加える など殆ど実験と同じではないか。
そのためレシピを見ると 昔取った杵柄って感じでどうも張り切ってしまうのである。いや~勉強するって無駄にならないですね。とりあえず科学の世界に貢献はできなかったが料理は早いぞw
そしてワタシのそのへんの性癖をついてくるムスメはなかなかずるがしこいと思う。
夜も遅いのに乗ってしまったではないか・・・
で、材料計って
作る過程は分担して流れ作業でちゃっちゃとこなし
ケーキ型2個とハート型4個 マドレーヌ型たくさんが日付の変わる前に出来上がったのである。
お味は・・・ ちょっとビターチョコの割合が高すぎたのかかなり大人の味だけど、今日になったら味がなじんでおいしくなっていた。材料はいいもの使ってるからそう不味くはならないであろう。
ムスメは一番よくできた丸型を一番可愛い丸い箱に詰めて、冷蔵庫にしまった。
「誰にあげるのよ?」と聞いたら「フフン」と言うだけで答えず。
せっかくこんなに協力してあげたのに(っていうかワタシもかなり楽しんだわけだけど)。ドラと比べてイマイチ秘密主義なのである。
普段は忙しくウィークデイに帰宅するのが半分のオットなので日祝日はなるべく一緒に過ごすことにしている。しかし昨日は一人。
実はオット、一人旅である。それも南の島。完全あ・そ・び。
一人旅 海外 仕事がらみなしってのは結婚以来初めてである。オットは大学時代バイトしていた塾の講師仲間と一緒である。その友達は某大企業の役員までやったものの最近転職してあいかわらず世界を飛び回っているオトコである。私も昔からよく知ってはいるのだけど、彼が良い所案内するから一緒に行こうよと誘ってきたのですと。
一応私を気遣って「局ちゃんも一緒に」と言ってくれたらしいが、ワタシは先月ムスメと旅行したばかりの身。そこまで身軽じゃないし、犬もいるしで今回は遠慮した。
たまにはオトコ二人で羽を伸ばして仕事の憂さを忘れればいいのである。
ただ、変な所行かないようにね、と釘(五寸釘)は刺しておいたが・・・
と、前置きは長くなったが早い話、オットはいない、ムスメもいない、予定もない ワタシはちょいとばかり丁寧に掃除して本棚の整理、年賀状のあたりくじ調べ、ラインのゲーム、犬の散歩の間池井戸さんの文庫本2冊読み 「あ~たまには一人でのんびりして籠るのもいいなあ」と静かな一日が暮れようとするにまかせていたのであった。
ところが・・・ ムスメ帰宅。この日は友達とご飯を食べてきて9時ごろの帰宅であった。
何やら大荷物を持っている。
「ねえ 今時間ある?」
「へえへえ ありますとも 今日は一日時間あったけど」
「これからバレンタイン用のチョコを作ります! 手伝ってくれない? たくさん材料あるからおかんの分も作っていいよ」
へ~~~ 今や幼稚園児から友達に配るチョコを手作りする時代というが、ムスメの頃には友チョコ配りは一般的でなく、単にそういう風潮にのらなかったのか 大学のインカレサークルでも周りの女子度の高い子たちが男子に配っているのも鼻で笑っていて自分は乗らなかったムスメである。
それが手作りチョコ??
どうした ムスメっ!!!
「いや~ たまには女子っぽいことしてみたくなったんだよね 20台の思い出にっていうか・・・」
へ~~~ まだ20台も半分はあると思うが まあ水を差すのはやめておこう。
それからムスメは袋の中からベルギー産クーベルチュールだの生クリームだのと包装用の容器を出す。材料を見ると結構本気度が高い。
「レシピはこれね」 とフォンダンショコラのレシピをスマホで示し、
「ほら おかんにも送ってあげるね」と共有してきた。
「別に送ってくれなくてもいいんだけど・・・ 今から作るってこと? 手伝えってことですか?」
「そうそう、一緒に作ろうよ。ムスメと一緒にケーキ作りなんて微笑ましい親子って感じじゃん」
となんだかんだといいくるめられてチョコ作りに協力することになってしまった。
話は飛ぶが、実はワタシはリケジョである。専攻は化学系であった。
Dr.小保方のような情熱、才能はまるでないが、卒業するための単位は取りたかった。ちゃんと授業にも出たし、仕方ないから試験のための勉強もしたし毎日のようにあった実習もこなした。
そしてその頃のワタシにとって実習の目標は「とりあえずさっさと終わらせる」というのが第一だったのである。
というのは、有機合成なんてのがありましてね。午後の実習の枠で化学物質を三種類作るなんてのがあるわけだ。そのプロトコルを渡されるととりあえず どれをどの手順ですると一番早く帰れるかという目線で眺めるのである。
その合成が何のために 何を学ばせるための実験か以前に 「どの順序でやったら短時間で終えられるか」が第一優先。
だから途中に二時間還流なんて文字が出て来たら とにかくそこまでちゃっちゃとやっちまえと計算が働く。その二時間の間に他のをこなすか運がよければ学食でだべることもできるとか。
そんな学生だったので、その当時の学問的知識はほとんど残ってはいないが、役にたったのは料理を作る時の同時進行が得意ということが残ったことである。
特にパン作り、お菓子作りは 計る、混ぜる、熱を加える など殆ど実験と同じではないか。
そのためレシピを見ると 昔取った杵柄って感じでどうも張り切ってしまうのである。いや~勉強するって無駄にならないですね。とりあえず科学の世界に貢献はできなかったが料理は早いぞw
そしてワタシのそのへんの性癖をついてくるムスメはなかなかずるがしこいと思う。
夜も遅いのに乗ってしまったではないか・・・
で、材料計って
作る過程は分担して流れ作業でちゃっちゃとこなし
ケーキ型2個とハート型4個 マドレーヌ型たくさんが日付の変わる前に出来上がったのである。
お味は・・・ ちょっとビターチョコの割合が高すぎたのかかなり大人の味だけど、今日になったら味がなじんでおいしくなっていた。材料はいいもの使ってるからそう不味くはならないであろう。
ムスメは一番よくできた丸型を一番可愛い丸い箱に詰めて、冷蔵庫にしまった。
「誰にあげるのよ?」と聞いたら「フフン」と言うだけで答えず。
せっかくこんなに協力してあげたのに(っていうかワタシもかなり楽しんだわけだけど)。ドラと比べてイマイチ秘密主義なのである。