だいたい犬の散歩はこの川の遊歩道である。車も通らないし、四季折々の景色を楽しみながら。
この前亡くなった先住犬の時からだから、もうこの川辺を散歩するのは17年以上になる。
顔見知りの犬&犬友もたくさんできた。
今日は、悲しいニュース。やはり同じ時間帯で散歩する10歳のゴールデンの子が急死したと。
先週の土曜日、一緒に散歩したのが最後だった。ここ一年くらい調子が悪いと、だんだん痩せてきてつやつやだった毛並もなんだかそそけだったようになり、うなだれて歩いている様子を心配していたのに・・・
飼い主のママも心配して、色々手を尽くしてはいたらしいけど、急変して月曜日に亡くなったと・・・
今日家の子を荼毘に付した同じお寺で葬儀をしたらしい。
お子さんも外国在住だし、ご主人も忙しい方らしいし、広い家に一人でいる時間、否応なしに大型犬の不在がせまってしまうんだろうなあ。
四か月前に同じ経験をして、その後しばらくはこの川の散歩仲間と顔を合わせることができなかった自分も当時の気持ちがよみがえる。
私の場合はまだもう一匹のGちゃんがいたからまだ救われたんだけど。
そういえば、今年になってうちのPちゃんの後にやはりラブラドールともう一匹のゴールデンも亡くなった。
みんな可愛がられて穏やかな子たちだったからあちらの世界でPちゃんとも昔のように仲良くしていると思う。
人間より短い彼らなんだから、こういう別れをみなきゃならないのは仕方がないことなんだろうけど。
そんな悲しいニュースと同時に明るいニュースもあった。
毎年この時期にみんなが待っていること。
すぐに分かる。川の両岸のフェンスにもたれて、数人が熱心に川を見つめているところ。
視線の先には
つい最近生まれたばかりの子供たちを引き連れたお母さん。
「昨日の雨で川上から流れてきたみたいだよ」とこの地域の素人写真家の80代の名物おじいちゃんがおっしゃった。。
「さっきまでカラスがいたから全部腹の下に抱え込んでいたんだよ。そうしたらよお、あいつら(他の鴨家族4羽)がいじめにきやがってなあ」
先住の鴨一家、やはりなわばりを主張するのかお母さんカモをつつきにきたらしい。
お母さんカモ、今までの上流に戻りたいのか、流れに逆らって泳いでいる。しかしこんな段差が川の途中にあって自分は昇れるが子供たちは昇れない。
そうこうしているうちに一羽が流されそうになり、
また川の中へ。
それを何度となく繰り返している。
この川には他の鴨たち、サギやカラスなどの他の鳥たち。蛇まで生息している。
それらと戦いながら、しばらくは大変な思いで子育てするであろうお母さんカモ。
10羽が全部元気に育ってくれるといいんだけど。これはこれで気がもめる。
川に住む生き物とそこに集う人たちの中にも日々の小さなドラマがある。