局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ここに地終わり…

2015-11-05 20:16:19 | 
宮殿ホテルを出た私たち一行は海岸線を南下、ナザレという大西洋岸の漁村についた。



ここは高台の街と海岸沿いの街と二つの地区があり、なかなか風情のあるケーブルカーが繋いでいる。

 


ここから見る景色は絶景

思うに、ヨーロッパの街の美しさって、ある種の統一感から得られることが大きいよね。白壁と赤褐色の瓦屋根。ひとつひとつがそんな大きい区画でなく、各家の広さなんかは、そう日本の我が家がある中級住宅街とかわらないんだけど、なんか町並みが美しいのは、この色の統一感だと思う。
東京も街全体の景観として、なんらかの提案があってもいいんじゃないかしらん?



ケーブルカーで降りてくると、海岸に物売りのおばちゃんが昔ながらのミニスカートの衣装で迎えてくれる。
海を職場とする男たちを手伝うためにはミニスカートが合理的なんだとか。
がっしりした体形、働き者らしい節のたった指、陽気に時には踊ったりしながら、干した果実や豆を売る彼女たちはたくましい。


ナザレに別れを告げて



オビドスへ このアズレージョに飾られた城壁の門が美しい。

ここは紀元前300年頃ケルト人によって建設にはじまった街だがレコンキスタ後1288年にディニス王がイザベル王妃に送り、代々王妃に受け継がれてきた街だそうな。その美しさから谷間の真珠とよばれる。1











どこを切り取っても絵葉書。名物に、サクランボのリキュールジンジーニャがある。甘くて強いとろっとした酒を小さなチョコレートでできたカップに入れてもらい飲み干した後にはそのカップもいただく。お土産屋や小さなレストランの店先でも1ユーロくらいで買える。
当然試したが、甘すぎるくらい甘いが、歩きすぎた疲れをいやすには良い飲み物だと思う。

その後バスは海岸線に戻り、ユーラシア大陸の最西端であるロカ岬へ



ここには、ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩『ウズ・ルジアダス』第3詩20節の一節「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar começa)」を刻んだ石碑が立っている



暮れてゆく海辺に吹き抜ける風。思えば遠くに来たもんですなあとオットと旅の行程を振り返り遠く日本を思う瞬間であった。

ここの観光案内所では 最西端に来たという証明書を発行してくれる。訪れた私たちの名前と日付を美しい花文字で書いてくれるというのである。
旅先で 小さな絵や版画を買って家に飾るのがこのところの旅の記録としてデフォとなっているのだが、今回は絵を買う代わりにこの証明書をお土産にしようと・・・
添乗員さんの案内によると10分くらいかかりますよ とのこと。 ところが受付にいるおねーさん あっさり1分で終了。そりゃー綺麗な文字だが拍子抜け。

これで11ユーロっていい商売だすなあ。そうだすなあ。の私たち夫婦のその後・・・

オット そう言えばヨーロッパから見れば日本は最東端だよな

局   そうだよね、それを売りにできないかなあ ここみたいに。日本の一番東ってどこよ

オット 千葉だろ 銚子あたりじゃないか? 犬吠埼とかさ

局   じゃ 日本のロカ岬ってので商売できるんじゃないかしらね。 そこで 証明書だしてさ、毛筆で名前と日付書いてさ。

オット ガイジンには受けるかもしれないなあ やるか

とアホ会話に発展したのであった。
日本に帰って冷静に日本地図を見ると 日本の最東端ってのは北海道の根室市であった。残念!







その後 太陽の傾きを見ながら 太陽海岸道路をすすむ。途中サーファーの聖地 高い波が絶えない海辺や 波によって岩が穿かれた 悪魔の口という場所を見て リスボン着




タコのリゾットがおいしかった

ここはお代わりしたけりゃ何度もついでくれる。ダリのようなひげをはやして波平頭のお給仕のおじさんが気が付くと「どうだい」と言いながら肩越しにリゾットをついでくれるのだが、思いがけない近さにダリさんの顔があるので焦った。
コメント
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