そう あれは一月半ほど前
その夜私がムスメの所に飛ぼうという日の朝だった。姑が入院したのは・・・
「あたしが帰るまでは生きててくださいお義母さん!」という願いはちゃんと天に届けられ、順調に回復した姑。
オットと「退院は何時にするかね」と話し合っていた。退院したら近くの高齢者施設に戻るのだがやはりオットとワタシの二人そろわないと、なかなか移動は難しい。
そして昨日、めでたく退院。
オットがあれこれしている間に姑の入院部屋の荷物整理と着替えさせたりをしていたら
「局さん あたくしはこれから〇〇(実家)に行くのよね。あなたが✖✖(オット)と一緒に来てくれるの?」
どうも姑の意識の中は高齢者施設の三年間が消えているみたい。
「そうじゃないですよ 〇〇〇〇に行くんですよ。ほら、お食事をみんなで食べたりお歌うたったりした所ですよ。お母さん覚えてないですか?」
「そうねえ 行けば思い出すかもしれないわね」
そうしているうちに、看護師さんや事務の方やら出入りがあって
「良かったですねえ 〇〇さん お元気になられて」とみんなが声をかけてくれる。
そのたびにニコニコして「お世話になったわねえ」などとご挨拶。とっても上品で良いお婆さんに見える。
冷蔵庫から持ち帰るモノを出したら
「あら、ちょっと甘いものが飲みたいねえ」とヤクルトを指さす。
朝食は完食した後である。
「むせないように気を付けてくださいね」とストローを差して渡すと一息で半分くらい飲み干した。
ハンパない吸引力である。
いいなあ 実母もこの食欲があればなあ・・・
退院準備が出来たので、この病院の理事長にお礼を言いに行ったら
「良かったねえ 正直、入院してきた時は今度はダメかと思ったよ」
そう、危なかったのはピンポイントで私の出発時の朝だけでした。
いやいや、東京オリンピックを見るまでは死ねないと言ってた人は、パリオリンピックもおそらく見られるのではないか、と。。。
前回の退院の時はオットが自分の車で移動させようとして、車いすから助手席に移そうとした時に落っことしそうになって懲りたので、介護タクシーを頼んであった。
局「梅が咲いてますよ」
姑「まああ 綺麗ねえ」
局「ここは桜並木ですよ」
姑「そうね 咲いたら綺麗でしょうね」
局「お花見しましょうね」
姑「咲いたら散歩したいねえ、〇〇川の桜も見たいね」
などと車中で話していて
施設に着いて、下ろしてもらったところで
「良いお天気ねえ 日本晴れの秋晴れだわ~」
とワタシをズッコケさせる姑であった。
施設の玄関には施設長と担当の男女一人ずつがお出迎え
部屋まで介護タクシーの兄ちゃんが車いすを押していってくれて、その後をぞろぞろ着いて行き、部屋についたら担当のケアマネさんとオットも現れ、
「疲れたから横になるわ~」
「枕が高い、これだと低すぎる」
「脚の下にも支えが欲しい」
「ちょっとお茶が飲みたいねえ」
「寒いわ 窓を閉めて」
「ブラインドは上げて」
「入れ歯外したい」
という姑の要望への言いなり軍団と化す。
ホントに幸せな婆さんですよ、あなたは。
その夜私がムスメの所に飛ぼうという日の朝だった。姑が入院したのは・・・
「あたしが帰るまでは生きててくださいお義母さん!」という願いはちゃんと天に届けられ、順調に回復した姑。
オットと「退院は何時にするかね」と話し合っていた。退院したら近くの高齢者施設に戻るのだがやはりオットとワタシの二人そろわないと、なかなか移動は難しい。
そして昨日、めでたく退院。
オットがあれこれしている間に姑の入院部屋の荷物整理と着替えさせたりをしていたら
「局さん あたくしはこれから〇〇(実家)に行くのよね。あなたが✖✖(オット)と一緒に来てくれるの?」
どうも姑の意識の中は高齢者施設の三年間が消えているみたい。
「そうじゃないですよ 〇〇〇〇に行くんですよ。ほら、お食事をみんなで食べたりお歌うたったりした所ですよ。お母さん覚えてないですか?」
「そうねえ 行けば思い出すかもしれないわね」
そうしているうちに、看護師さんや事務の方やら出入りがあって
「良かったですねえ 〇〇さん お元気になられて」とみんなが声をかけてくれる。
そのたびにニコニコして「お世話になったわねえ」などとご挨拶。とっても上品で良いお婆さんに見える。
冷蔵庫から持ち帰るモノを出したら
「あら、ちょっと甘いものが飲みたいねえ」とヤクルトを指さす。
朝食は完食した後である。
「むせないように気を付けてくださいね」とストローを差して渡すと一息で半分くらい飲み干した。
ハンパない吸引力である。
いいなあ 実母もこの食欲があればなあ・・・
退院準備が出来たので、この病院の理事長にお礼を言いに行ったら
「良かったねえ 正直、入院してきた時は今度はダメかと思ったよ」
そう、危なかったのはピンポイントで私の出発時の朝だけでした。
いやいや、東京オリンピックを見るまでは死ねないと言ってた人は、パリオリンピックもおそらく見られるのではないか、と。。。
前回の退院の時はオットが自分の車で移動させようとして、車いすから助手席に移そうとした時に落っことしそうになって懲りたので、介護タクシーを頼んであった。
局「梅が咲いてますよ」
姑「まああ 綺麗ねえ」
局「ここは桜並木ですよ」
姑「そうね 咲いたら綺麗でしょうね」
局「お花見しましょうね」
姑「咲いたら散歩したいねえ、〇〇川の桜も見たいね」
などと車中で話していて
施設に着いて、下ろしてもらったところで
「良いお天気ねえ 日本晴れの秋晴れだわ~」
とワタシをズッコケさせる姑であった。
施設の玄関には施設長と担当の男女一人ずつがお出迎え
部屋まで介護タクシーの兄ちゃんが車いすを押していってくれて、その後をぞろぞろ着いて行き、部屋についたら担当のケアマネさんとオットも現れ、
「疲れたから横になるわ~」
「枕が高い、これだと低すぎる」
「脚の下にも支えが欲しい」
「ちょっとお茶が飲みたいねえ」
「寒いわ 窓を閉めて」
「ブラインドは上げて」
「入れ歯外したい」
という姑の要望への言いなり軍団と化す。
ホントに幸せな婆さんですよ、あなたは。