昨日 義母の葬儀を終えお骨上げも終え一七日までの法要もすませられました。
振り返り備忘録
木曜日、義母の「湯灌式」を行った。
皆さま 湯灌式ってご存知でした?
ワタシはまだ両親は健在だし祖父母の時にこの儀式があったのか記憶になくて知らなかったが 式場の人に「9割の方が行います」と言われたので葬儀の前の日にお願いしたんですよ。
しかしその日オットは仕事の予定あり、ムスコは日帰り出張ってのも知っていたし、ムスメは孫④の予防接種の日というのも把握していたので、敢えて声かけずにいた。
結局ワタシ一人で立ち会うことになったですね。
湯灌とは故人の身体と魂を浄める儀式。行う意味や基本マナー、流れを解説
振り返り備忘録
木曜日、義母の「湯灌式」を行った。
皆さま 湯灌式ってご存知でした?
ワタシはまだ両親は健在だし祖父母の時にこの儀式があったのか記憶になくて知らなかったが 式場の人に「9割の方が行います」と言われたので葬儀の前の日にお願いしたんですよ。
しかしその日オットは仕事の予定あり、ムスコは日帰り出張ってのも知っていたし、ムスメは孫④の予防接種の日というのも把握していたので、敢えて声かけずにいた。
結局ワタシ一人で立ち会うことになったですね。
湯灌とは故人の身体と魂を浄める儀式。行う意味や基本マナー、流れを解説
木曜日の午前中 満員電車に乗って着いたのは誰もいない式殿だった。
湯灌式場に呼ばれると保冷庫から運ばれた義母の遺体と3,40代くらいの男女一人ずつの方が迎えてくれた。いわゆる湯灌師さん。
白いシーツをかけられた義母は専用の寝台に寝かせられていた。周りにシャワーの設備があり寝台は排水できるようになっている。
まず「逆さ水をかけてください」と言われてひしゃくを渡される。
足の方から顔のほうまで一筋に水をかけるんですと。そしてこの儀式が1時間半くらいかかるということも告げられた。
この時点で(この儀式で義母と向き合って1時間半過ごすのがワタシだけでいいんかいな?)と疑問が沸き上がった・・・
「逆さ水」の後は二人の湯灌師さんたちが義母の爪を切り、顔や髪を生きている人にするように丁寧に洗い、シーツから身体が見えないように配慮しながら身体も清めてくれる。(このテクニックは高級エステみたいだった)
その時はワタシも立ち会っていて、一通り綺麗に表れて清拭が終わった後に
「今、お口が開いていらっしゃいますが入れ歯を取って含み綿をさせていただいてお口を閉じることもできますがどうなさいますか?」と言われたのでお願いする。
その時の処置と義母に死に装束を着せる間はワタシは外に出されて待った。
再び部屋に入って着物を着せられた義母に手甲脚絆をつけたり死に化粧をしたりした。
洗髪や洗顔の時もそうだったが湯灌師さんたちの丁寧で無駄のない動きは「茶道」の所作のごとし。
昔 もっくん主演の「おくりびと」って映画がありましたよね? あの時も(茶道だな)と思ったが近しい人に施されるのを見て
(なるほどな~おくりびとそのものだ)と感じたのはワタシが冷静なヨメならではか?
口も閉じて口角も上がって この時点で義母は本当に上品で美しく見えた。
「これから納棺いたします この全体のお姿を見られるのはこれが最後になります」とおくりびとの言葉
思わずひんやりした手を握ってお別れをした。
そして「よよっ」と泣くべきかと思ったがこの時点で(お母さん こんなに綺麗にしてもらえてよかったね)との安心感と(なんでこんなに重いことをあたし一人でやらせんのよ~)というオットへの憤りが沸き上がって泣けず・・・
忌引きってもんもあるのにほとんど休まずのオット。この日はオット担当の予約の人たちが午前午後で40人余りいたらしく「どうしても休めなかった」らしいけどさ・・・
納棺終わり
このお派手な御棺はワタシが選びました。華やかなことが好きだった義母にぴったりと・・・
顔周りには大輪の胡蝶蘭(別料金)
これで義母は式場に運ばれて安置されて次の日の葬儀を迎えることになったわけです。
儀式はこうやって滞りなく行われてワタシは式場を後にして駅まで歩いた。
ところがね、なんか足が進まないんですよ。
なんか自分の足が鉛みたいなのね。
そこでワタシは「こりゃ~あたし、メンタルやられてるわ」と思ったわけだ、気づくの遅いですよね・・・
義母の最期にまつわる行事の中で一人で向かうのは結構キツイものの一つだったんですね(知らなかったワタシがアホなのか・・・? オットもだな)
そこでワタシはムスメに
「今どこ? 予防接種終わった?なんかメンタルやられたから顔みてから帰りたい」とlineした。
ムスメの居住地はこの式場と自宅の間くらいにあるのである。
「今ちょうど予防接種終わった所 注射でぎゃん泣きしたけど収まっておっぱいやってるところよ」とのこと。
小児科のある駅ビルでムスメと会って
ちょっと見ないうちにぷっくぷくに膨らんだ孫④に癒され、孫③が式に着ていく服と靴を勢いで買ってやった。
「この一そろいワタシが払うわよ」
「えっ? そんなつもりじゃ・・ いいんですかぁ~?」と言うのがワタシとムスメの様式美の会話である。
「じゃあたしがお昼はご馳走しますよ」と食欲がなかったがショッピングモールでムスメからケンタッキーのセットをご馳走してもらった。
この日の儀式を「これこれこういうことでさ~ あたしも一人で立ち会うって正直きつかった」って言ったら
「それはキツイわ~ 言ってくれればあたしも行ったのに なんでオヤジはこんな時に休まないんだろう?」とムスメに言ってもらったのがなぐさめか・・・
その日の夜帰って来たオットに
「お母さん、綺麗にしてもらえたよ。でも今日の儀式はあなたは立ち会うべきだったね。」と言ったら
「ホント悪かった お前の両親の時は俺も立ち会う」と約束されたのは良いのか悪いのか・・・・w
長くなったので葬儀の備忘録は明日に・・・
ここでまた例の出しゃばりに許しがたい事をされたが、またそのうち・・・
辛気臭い話題が続いてすみません。