局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

J・J・J!

2013-04-23 22:41:18 | 見る(映画 劇場 美術館など)
パソコンがないと困るがTVがなくてもそんなには困らない。理由はあんまり見ないで過ごしてるから。

連続のドラマなんかはよっぽど面白くないとすぐに観るのをやめてしまう。12回でワンクールの民放のドラマも続かない方が多いんだから半年、または一年続く 朝の連ドラや大河などはほぼ続かない。

新婚時代 仕事をやめてオットが当時赴任していたなじみのない地方都市に引っ越し、最初は知り合いもいないしヒマだったのでオットを送り出した後にぼーっと観ていたのが 確か沢口靖子のデビュー作が唯一毎日見たと言える連ドラだったと思う(いつの話だ?)

そんなワタシが、ハマッてしまったのが 今季のNHK朝の連ドラの「あまちゃん」である。

んも~!ハマッタ。見逃すのが嫌なので毎日録画設定にして絶対に観ることにしている。それも一人の時に集中して観てせりふの一言も聞きもらさずにかみしめて堪能しているくらいのはまりっぷりである。

クドカンの作品ってほどよいテンポ、出てくる役者、その使い方、会話 すべて趣味である。

彼のドラマが放映されると気づいた時はなるべく見ていたが、視聴率もあまり高くないみたいであまりマスコミの話題にもならず
(どうしてこんなに面白いのに?)としばしば思ってた。
おととしの「11人もいる」なんてホントに面白かったのに視聴率が一桁みたいだった。
今更ながら このドラマ傑作だったんですよ。幽霊が出るという非現実の設定の中で、ドタバタに見えても家族の温かさの大切さってものがじんわり心に染みる つくづく良いドラマだった。貧乏な大家族のお母さん役の光浦の料理や裁縫の場面での手の確かさも瞠目ものだった。

って話がそれたけど、

今日の話の中でも

・主人公のアキが雲丹が取れないことに悩んで眠れず、母親が自分と同じ年の頃使っていた部屋に行ってその頃の母親の居た空間に身を置く。それに気づいて覗いた母親の春子(キョンキョン)。ムスメの後ろ姿を見て何も言わずに去っていく。 
家出した春子の部屋を当時そのままにしておいた春子の母親。ぎくしゃくして相容れない親子関係だったが、ムスメの高校時代そのままの部屋に母の想いがうかがえる。

・アキへの想いに気づき、我慢できずに 春子のスナックにそれを告げにきたヒロシ。春子は「あんたは何やっても続かないから絶対ダメ」とダメ出しをする。キョンキョンの上から目線の母親がいい。

・そして海女仲間の渡辺えみ いつも言葉(特に外来語)が思い出せずにヘンテコな事を言うのだけど 今日はアキがおぼれかけたことが原因で雲丹が取れないことに関してトラウマという言葉を言いたかった場面で 「ホレ ね・うし・・・」と干支を言い出し(うしはウスとなまっている)ヒロシにあっさり「トラウマ」と言われるやりとりには吹き出してしまった。その後すごくイヤらしい顔して下ネタを言おうとして春子にきっちり止められるところ、ホントに渡辺さんもうまいけどクドカンの彼女の使い方もうまいこと。

15分の中でも笑わせられたり、せつなかったりさせられ、次はどうなるんだろ?という楽しみを喚起させる。やっぱりクドカンって只者じゃないなってつくづく思った。

今回のヒロインの能年ちゃんもいいのである。フレッシュな透明感がありすれてないし将来化けそうな大物感もある。他に出てくるアキの親友役も春子の若い時の子も正統派美少女で目の楽しみである。どうせ美少女役ならA☆kみたいな微妙レベルでなく「綺麗!」と断念できる子を見たいではないか。

クドカンの作品ってのは 決してお涙ちょうだいにならずウェットじゃないのに心に沁みる。軽いノリだけど深い部分もある。
今描かれている年は確か2008年だから これからあの大地震もストーリーに絡んでくるのだろうか? だとしたらあの悲劇を彼の感性でどう描くのか? ちょっと楽しみなような怖いようなってところもある。悲劇だけに終わらせず希望というものを絡めて描いてくれるような気がするけど。

実はオットは仕事上のコミニュケーションツールとしてNHK連ドラを見てるんですね。
職場で接するじいちゃんばあちゃんは殆どこれを見てるから 彼らと会話する時の共通の話題になるらしい。

だから金曜の午前休みの日は彼が見ている連ドラを脇からたまに見ることがあるんだけど、前季のものはひどかったですね。

うるさいだけ、悲惨なだけ、耳に聞こえてくる部分だけで不快だったもの。
いつもかかさず見ていた実家の両親も「こんなにつまんないのは初めてだ」と怒っていた。

家政婦のミタの脚本家の作品だってね。 あの作品も驚異的な視聴率だったらしいけどそんなに面白かったですかね?
作品名が誰もが知ってる他のドラマのパロディでが面白かったことと 松嶋菜々子が珍しい役をしたので目を引いただけでストーリーもおもしろくなかったし、父親役の設定の酷さに呆れた。気持ちの良い人がまるで出て来なくて不快だった。

どうしてあのドラマがヒットしたのか? 同じ時期に放映されたクドカンドラマがヒットしなかったのか?
家政婦の~の題名がパロディなら11人もいるだってあの萩尾望都のあの傑作SFマンガ11人いるへのオマージュではないか。

あの年は震災もあって 悪夢のような民主党政権が続いて日本人が虚脱感と絶望にはまっていた時代のあだ花みたいなドラマだったんじゃないでしょうか? 二匹目のどじょうを狙ってあの脚本家の作品を朝の連ドラに持ってきたNHKもバカだったね。



コメント (4)
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