萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚177

2014-08-09 01:38:08 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚177

1月最初の土曜日昼さがり@車で行ける雪山の駐車場、

ごめん、おまえより花サンの方が大事なんだ、どっちも恋愛じゃないけどね?

って御曹司クンに宣言した通り、全部を花サンに話そうって決めた。
もう花サンは当事者で知るだけの権利がある+御曹司クンも「知られる」責任がある。
それくらい御曹司クン自身も理解しているから昨夜からメールも電話も無い、で、口開いた。

「始まりは御曹司クンの恋愛相談だったよ、さっき話した初恋の彼への未練を話してくれたんだ、寂しくってダメだってさ?」

って言った途端すこし内緒が混じっているんだけど、笑

ホントは坊ちゃんクンの件から始まった、でもアレは職場恋愛?だから花サンには話せない。
だって花サンも同僚だ、それを知られたら坊ちゃんクンも嫌だろうからソコすっ飛ばして続けた。

「初恋の彼は幼馴染らしいよ、子供の頃から信頼して家族ぐるみ仲良くてさ?で、御曹司クンが彼女にフラれて凹んだ時に慰めてくれてね、
そのとき彼から告白されて受容れたらしいよ?御曹司クンは養子縁組で入籍しようって本気だったみたいだね、一生ずっと添い遂げたいってさ?」

話しながら片手は花サンの手首を握ったままにしていた、
ちゃんと生きているって時間を掌の体温で感じさせてあげたい、でないと危うい。
そんな心配ごと手首を握ってる向こう、花サンは訊いてくれた、

「でも、そのひと拒否しちゃったんでしょ?だから今も…フリーって言ってるんだし、」
「そうだよ、世間体とかイロイロね?」

頷きながら花さんの様子はすこし変だった、
こんなこと変になって当然だろう、そんな納得のまま話した、

「御曹司クンを同性愛にひっぱりこんじゃったのは幼馴染クンなんだよね、でも彼に一生の責任を入籍って形でとる気は無かったわけ。
それが御曹司クンには裏切りにも想えたんだろね、でも、幼馴染クンからしたら重たすぎたんだろなって思うよ?御曹司クンは本気だと全力でさ、
顔見てないと不安になるし、すぐ拗ねるし泣くし、素になるとカナリめんどくさい性格なんだよね?それくらい気を許すとホントの笑顔でいてくれるけどさ、」

この1年2ヶ月くらい御曹司クンはそんなカンジだった、
そのアレコレ話し終えて、そしたら花サンは笑って言った、

「ね、ちょっと雪山ハイクしよ?」

そんな笑顔の車内、フロントガラス向こうは吹雪だった、笑

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第78話「冬暁3」もすこし加筆+Aesculapius「Chiron4」読み直したら校了です、
Lost article「天津風24」加筆校正まだします、それら終わったらAesculapiusの続き予定です。

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楽しんでもらえてたら嬉しいんですけど、ってことで今夜も短いけど続きです、笑

取り急ぎ、



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