夏の陽も射さぬ暗かり竹の森追っ駆け藪蚊竹伐る我に
伐る竹も倒れずそこに立ちおればロープ掛けては引きずり倒す
竹の幹浸食溝に投げ込めば静かな山に気配は渡る
鋸の刃の切れ味軽く爽やかな竹伐りなれば昼を知らざり
指で弾いて振動させるタイプだけでは芸が無いから、ムックリの様に糸を引いて振動させるタイプを試作してみた。
ムックリの伝承形では指で保持しにくい。そこで掌で包み指で摘まみやすい形状にした口琴を試作した。ところが調音が大変だった。挙句の果て、振動弁が折れてしまったのである。
北海道の各地では「ムックリ制作体験教室」とかあって、1時間程度でお持ち帰りのムックリを自作できるらしい。音を出しやすくするノウハウは当然あるだろうが、小生は次の試作をする気にはなれなかった。
そのため、これ以降の口琴は糸孔が開いた材料で作ることになったが、支障は無いけれど心象は悪い。ましてや、孔のあいた口琴を見るたびに、我が誇りは傷つくのだ。心的外傷後ストレス障害にならなければ良いけれど…。「口琴あとに立たず」なんちゃって。