拠点にいたらS氏から「羽化した個体がいる」との連絡があって、急いで駆け付けた。高い位置におり、枝を下げてもらったが写真の角度が精いっぱいだった。斜めから薄く見る位置だったが美しさは感じ取れる。
多くの幼虫が小鳥の餌になり、蛹になった固体も半分近くは損なわれたり姿が無くなっている。食べたり食べられたりの関係の中で、お互いが命を紡いでいるから残酷感は無いけれど、無常感は感じる。
蛹を損傷しているのは小鳥が多いのだろうと勝手に思っていたが、考えるまでもなく昆虫にも肉食性の種は存在する。今回は偶然にもその現場に出合わせた、先日、始めて見たシリアゲ虫の食事の場面だ。食事が終わってから蛹を確認したら外殻が大きく損なわれていた。突き刺して体液を吸うだけでもなさそうだ。