送り火と見紛うばかり浪の上乗って去りゆく別れの声は
照らしても雪の降る先しんとして届かぬ闇に声すらもなし
冷たさは感じぬこの身にじみ出た頬の一筋温かりけり
喉切れよ声のかぎりと叫んでも全て押しゆく得体なきやつ
カチカチと時刻みゆく我が顎を止める術なき呑まれゆく里
てんでんこ南無阿弥陀仏と唱えつつ委ねたこの身浪のまにまに
照らしても雪の降る先しんとして届かぬ闇に声すらもなし
冷たさは感じぬこの身にじみ出た頬の一筋温かりけり
喉切れよ声のかぎりと叫んでも全て押しゆく得体なきやつ
カチカチと時刻みゆく我が顎を止める術なき呑まれゆく里
てんでんこ南無阿弥陀仏と唱えつつ委ねたこの身浪のまにまに