トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

産卵管が出ていない!・・・

2023-06-20 | 小父のお隣さん
 庭のタナゴ、正確には池の中のタナゴなのだが今までの経験則では6月の後半にもなっていれば産卵管が見えていても良い時期なんである。それなのに今期は一匹たりとも産卵管を見せているメスがいない。4月ごろのオスは婚姻色が鮮やかだったのに繁殖期真っただ中だと言うのにオスの婚姻色さえ色あせている。理由があるはずなのだが想像もつかない。

 今期は産卵母貝を「浮揚水槽」と池とに定期的に移し替える事はせず「自然状態での繁殖」を試みるべく環境設定をしていたのである。昨季はお試しだったのだがそれでも数匹の生育が確かめられたのだった。昨季までとの比較で変更になった事柄は給餌である。産卵母貝に昨季は豆乳ヨーグルトと微生物製剤とミドリムシを与えていた。
 今期の給餌は微生物製剤とミドリムシの混合粉末は給餌しているけれどこれは母貝用でタナゴへは冷凍アカムシと豆乳の蘇と生乳の蘇で作った白カビチーズと青カビチーズを与えている。言わば「蘇のチーズ」が主食であることが大きく異なる給餌なのである。まあ、時折は思いだしたように金魚用の餌も混入させているのだが・・・。

       

 チーズの成分に繁殖ホルモンを抑制する物質があるのか無いのか知る由もない小生ではあるけれど、理由と言うか原因はこれくらいしか想定できない。チーズ本体はタナゴが喰いつく折り折りに崩れて拡散していくので母貝にも取り入れられている可能性もあるのだが母貝は砂底から姿を見せないので分からないものの「弱れば水底に姿を現す」のは例外が無いので今のところは元気なのだろう。
 産卵管が出ていなくても越冬池から引っ越しさせた当初は貝の周りに多くのタナゴが集まっていたのに今の状態は群泳しているだけで母貝そのものに関心も示さない。

 産卵用母貝への給餌はどの飼育者も苦労しているはずであろうけれど一般的な水槽飼育ではない池での飼育下を同一で比較は出来ないと理解しつつも一昨季から開始した豆乳ヨーグルト+複数の菌製剤+ミドリムシで水温が高温にならない限りは失う事は無かったので大筋では「決まり」である。
 その上にだけれども、まだ試みてはいないのだが「オタマジャクシの飼育」に用いる「茹でホウレンソウ」をミンチにし水溶液として給餌するのも有用ではないかと何時もの「ビビビッ!」が背を押してくる。茹でホウレンソウのミンチは安価だし本来の二枚貝の主食、珪藻とは異なるけれど植物体でもあるから疑似餌として効果があるように思えてならない。誰か水槽で確かめてほしい・・・。



今日のトンボ「霊験あらたか⁉…」

2023-06-20 | 感じるままの回り道
 チョウの幼虫の中には蛹になるためにそれまでの生育場所を離れ思わぬ所で蛹化しているのは珍しくも無いけれどヤゴが水辺を離れ人工物で羽化したのは初めて見たのだった。
 それも霊験あらたか蜂満大社社殿の庇で羽化していたのである。見方に依っては「罰当たり」と言えなくも無いけれどこれは多分にやっかみ半分・見当違いで「生まれ変わりの場所」としてはこれ以上は無い聖域と言えよう。

 この時期の大型トンボはクロスジギンヤンマしか見てはいないけれどヤブヤンマもお出ましの頃なので「さーてどっちだ⁉」と思案投げ首となった次第。S先生の助言では「複眼の離れ具合」で識別できるとの事だったけれど、これも「さーてどっちだ⁉」と脳細胞劣化現在進行形の小生としては結論も無し。
 だからと言って落ち込む事も無く短期記憶はすぐに消滅してくれる年金チロルチョコ分増加世代の小生としては能天気で済むのであった。この日は梅雨の中休みで二日続きの真夏日だ。やはりヤゴ様も庇の下が具合が良かったのだろうて。そこまで推理推測断定できる小生とはまだまだなかなか捨てたもんではないわい・・・。

 とは言え既に久しく姥捨て山への棄人、いいえ奇人なれば強がりを言ったところで聴く人も寄る人も無し。ヤゴもとうの昔にトンボとなり遁亡・・・。
 会うは別れの始めなり会えずして別れは無かりけり。別れも無き人生、孤爺である!。ホント我が人生の転機をもたらした友人や近しい血縁者との別れも出来なかったここ数年の出来事はまだまだ続き、それが当たり前になっていくのだろうか。


       

※ S先生が来場された折りに種の鑑定をしていただいたら「オニヤンマ」との事だった。水域での未確認種がオニヤンマなのかヤブヤンマなのかは判断材料が無くて不発となったものの初見こそならなかったけれど発生したのは確認できたのだった。
 オニヤンマとの判断材料に「泥まみれ」が有力材料だったのだが、泥まみれと言う環境は第二トンボ池が発生元であることを十二分に示している。

       詣でると庇借るなりオニヤンマ大社のご加護いかがあるらん