フイールドは新緑に溢れるようになった。それだけではない「花は桜」とも言うけれど桜は散ったが野草の花盛りになった。小生は上を向いて歩かない。姥捨て山の孤爺らしく下向きでトボトボ歩くのだ。そうすれば走馬灯、いいえ花の絨毯が後方に流れてる感覚になる。まあ、言わば恍惚境でもあるけれどあっちもこっちも恍惚であるからして特別感は無い。この時期になるとエンジン式刈り払い機の雄叫びが聞こえるようになって「野草を育てる」感覚でない「雑草は丸刈り払い」感覚では「何が里山保全か!」と思うけれど世の趨勢は環境保全とか生物多様性とか高々に言うてみても現場の認識はこの程度が現実である。
まあ、それはさておき今日もシオヤトンボ初見。シオカラトンボ初見、クロスジギンヤンマ産卵初見、オスのパトロール初見とてんこ盛りになった。トンボに愛着や探求心がある訳でも無いけれど水辺環境の指標種としてカエルやトンボの栄枯を観察し続けるのは理に適っていると考えるからである。種類が増え個体数が増す事は「環境が正しく維持されている」事に他ならないので「いいね!」やアクセス数より頼りになる数値でもある。
クロスジギンヤンマ産卵のカットはどれもデジタルズーム領域になってあからさまにピントが合わない状況になる。タフカメラの限界と承知していても少々酷い性能だ。スマホで撮影すると画質は良いけれど10倍ズームまでなので個体識別が難しい距離にあるからボケても「それ」と判る1枚を載せた。
シオカラトンボとシオヤトンボは長い間混同していてS先生に指摘され、ようやく判別するようになった。それでも小生にはオス同士はパッと一別では間違ってしまう。