トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

産卵が遅れているのか減少するのか・・・

2025-02-08 | 小父のお隣さん

 2月3日立春の日に確認できた卵塊は1個だった。その後の大寒波で肩を冷やす訳にもいかないから日本晴れの日々にもかかわらずフイールド詣ではしなかった孤爺であるけれど産卵数の確認と暇つぶしに出かけた。フイールドの気温は4℃で水域は氷結している。普段通りの服装なので指先が痛くなるほどだった。

 水量測定してから水見回りしたが棚田部の温水田に卵塊がひとつだけで泥水池には産卵は無し。立春に卵塊を確認したトンボ池では期待していたのに前回の卵塊の近くにひとつ増えていただけだった。ここ何年かは1月末に二桁に達していて2月は「更に何個まで伸びるか…」が楽しみだったので今期の展開は予想だにしなかった。産卵が遅れているだけなら良いけれど産卵数が減少したとなると親ガエルが減った事になる。カエルの伝染病は確認できていないから捕食者が増えた可能性がある。そうだと考えると威之志士様の跋扈蹂躙の結果と妄想するのが理に適っていよう。

 熊の被害の変化を解説していた専門家の話では「食の変化」は周囲の環境条件に由ってあるのだそうで、北海道開拓史の中でヒグマが鹿や鮭を食べられなくなり食性の変化が生じていた事を言っていた。まあ、生き抜くための必要性と学習の賜物なのだろうけれどルーツがイノブタ様の遁走血脈であるフイールドのイノシシ様も増えて来たアカガエルに目覚めたかも知れんわい。けれど、どうであろうと取水升の維持管理が出来なくなった以上、今期フイールドからは水域が消えるのは決済された様な事案であっておっつけニホンアカガエルも定着したトンボも全滅なのである。やんぬるかなやんぬるかな。