トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

大晦日、キョン爺になってしもた・・・

2024-01-04 | 何よりの楽しみ

 腹心算は茶人、宗匠、利休風に我が心身容姿をブラッシュアップし新年を迎えようと奮闘努力して漸く年越しそばを喰えるかと出来上がった帽子を被り鏡の前に立ってみた。ああ、難多溜血阿・惨多溜血阿、鏡の中にキョンシーならぬキョン爺がおったのだった。まあ、鏡に映っているので亡霊では無いのは理解したものの父祖の御霊に申し訳が立たぬではないか。布地は次姉が送ってくれた小千谷ちぢみや紬、紗などで入手するなど叶わぬ布地なのだが洗い張りした物や一反丸々でもなく使い残りもあったりしたものの丸々軸巻きの紬や小千谷ちぢみもあるから生活上からは用途が浮かばない。紬はお洒落な作務衣の上着に丁度良いと皮算用中だけれど使った事の無い生地なのでまずは作業を行って見なければならない。そこで和帽を取りそろえてみたと言う事に相成ったのだ。綿生地はともかく麻生地の縫製は初めての事でアイロンの温度さえ知らないのであった。それでも「スチームだから・・・」とお構いなしに充てながら大晦日の朝食後から作業を行い何とか夕食には間に合ったのだった。

 こんな和帽、単なる酔狂でではなくフイールドでの実用品として作った。坊主頭にしているので頭皮の保護のためには手拭い1枚でも必須なので、今までは手拭いを折り縫いして後ろで結ぶ帽子を多用していた。これはこれで「手拭い生地」のデザインが豊富だし鋏を使わず完成させられるから消耗の度に新作を用意していたのだがヘルメットを着用する時に後頭部の結び玉が邪魔なのだった。「何とかこのストレスを解消したい」と思いつつ果たせなかったのである。それが今回、大量に高級生地が届いて惜しげもなく使える環境となって「ジャジャジャーン!」となったのである。

 この和帽は普段使いもそうだけれどヘルメットの汗取りキャップにも装着して違和感が無い。さすがに小千谷ちぢみや紗の生地の帽子、と言う訳には汗取りの役には立たないから遠慮するけれど単体なら通気性抜群、快適そのものだろう。とりあえずは坊主刈りした新年用頭部に載せたらスラスラと句が流れ出て来るではないか。やはり「孫爺にも衣装」なのであってお陰様でブログ三が日分の新作もなったのである。目出度い目出度い執着地獄。費えを出していない反物なのだがさすがに小千谷ちぢみに鋏は入れられんかった…。さーて如何する⁉。


この記事についてブログを書く
« *深川どぶ板長屋界隈寒風聞... | トップ | 御年始事始め »
最新の画像もっと見る

何よりの楽しみ」カテゴリの最新記事