トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

環状剥皮で整枝

2021-10-19 | 蝶の食草園
 食草園の樹木が大きくなり以前からあったヤナギの大木と接触するようにもなっている。当然、ヤナギも樹冠を広げて食草園全体を覆いそうなほど樹冠で日陰を作っている。これでは食草園本来の樹木への日照の滞りが増すのは避けられない。ヤナギの大木は食樹としては考慮していないものの、水面に張り出した枝先はモリアオガエルやオオアオイトトンボの産卵用枝として必要なので陸地側食草園を覆う枝は必要は無いのだった。

 とは言え整枝伐採したい太枝は二本とも25cm以上の太さがあって位置も高く切り落としたとしても下側の食樹に大きな損傷が発生する。6mの高枝切りも届かない高さでもあって処理の仕方を考慮していたのだが結果として太枝だけ「巻枯らし」処理で排除する事にしたのだ。
 「巻枯らし」にもメリットデメリットがあるけれど、ここは太枝と言う樹木の一部だけ枯らす手法として用いる事にした。これで太枝が枯れ、先端部の細枝から落下しつつ体積を減らしてくれれば、残った太枝部分はロープを掛け樹下の樹木の被害をコントロールしつつ伐採可能になる。今期は枯れないから数年後の作業になるけれど、来期は葉が茂らないだろうから枝は残っていても日照は確保可能になるはずだ。

 これで食草園の食樹の環境が改善されるし水面上のヤナギの枝は残るから産卵場所を失う事も無く「一枝二徳」な手法であると爺我自賛。もう一本、北西方向へ張り出している太枝は梯子を掛けて切断可能なのだが、敢て急ぐ必要もなく春までに行えばよい状況である。とは言え、課題が定まってしまうと喫緊の事柄はさておき気がはやる。着手順位としては後方でも優先しなければならない作業はチョコマカとしていてもやむを得ない事柄も多くて気合が入り難い。時には充足感や達成感で満たされてみたいと思うものの、もとより通常の保全作業などはそういう内容は薄い。

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