熊の足!
はば30センチはあろうかと思える巨大な物体の正体は、つぐねいも。 山芋の仲間で、丸くなるタイプの芋です。 とても粘りが強くて、すり下ろすと、箸で持ち上げられるくらいの粘りなんです。 うちではすり下ろした芋を海苔で巻いて油で揚げて食べるのが好きなんですよ。 粘りがあるからこそできる料理です。
これを掘ったとき、地上の蔓はこんな様子でした。
雨も通さないと思えるほどびっしりと茂った葉。 11月初旬のことです。
この芋をいつ掘るかが問題でした。 もう掘り頃と思えるような、まだ早いと思えるような・・・ 蔓が青々としている間は、芋は生長し続けているのではないかと思うのですが、時期的には掘ってもよい頃だったのです。
試しにぶじおくんが掘ってみたのが、熊の足のようなあの大きな芋でした。
まだ早いと思ったんだけどなあ。
さっそくすり下ろしてみましたが、手応えが???でした。 なんというか、粘りの少ない長芋をすり下ろしているような軽い手応え。 粘りが足りないのではないかなと思いましたが、食べてみるとそうでもなくて、ねばすぎて箸ではちぎれないほどでした。
大きすぎて3回に分けて食べました。 最後にひげだらけの部分をすり下ろしましたら、コーヒー色のとろろ芋になりました。
あくが強すぎて、酢をつけながら下ろしても黒くなるのは防げなかったのです。
わたしの経験では、十分実の入ってない芋はあくが強いと思うのですが・・・・・
それから1週間後、また掘りました。
これまたでっかい
と思ったらまだ下にもありました。 後ろのコンテナの幅くらいある巨大芋でした。
小さな芋のかたまりだけど大丈夫でしょうか。 ひとつひとつの芋は中くらいのさつまいもくらいです。
すり下ろしてみると
真っ白
やはりひげのついている部分は少しだけ茶色くなりました。 これくらいだと合格ですね。 やっぱり前のは大きいだけで身が入ってなかったんだと思いました。
この芋を掘った次の日でしょうか、JAから広報誌がまわってきて、それに山芋の掘り時という記事が載っていました。 それによると、やはり蔓が黄色くなってから掘るとよいのだそうです。まだ十分実が入ってない時に掘るとあくが強いんだとか。
やっぱり~
最初の芋は、掘るのが早すぎたんですね。
野菜を育てていて難しいなと思うのは、なんといっても収穫のタイミングのような気がします。トマトのように赤くなって採って採ってとアピールしてくれるならいいのですが、中の見えないスイカや、芋は、早すぎたり遅すぎたりーうまくいかないものです。
芋はまだ残っています。ようやく葉っぱが黄色くなってきました。 今度掘ったらゾウの足が出てくるかもしれません 。