ハウスの中に運び込んだものの、これからどうなっていくのか、気がかりなのはパッションフルーツだけではありません。
一夏で株が3倍にも増えたストレリチア。 うんしょ、うんしょと運んできましたが、温かいハウスの中で冬も成長し続けたら・・・・・
ちょうど母の日のころ、これをもらったのですが、そのころは小さくて葉も2,3枚で、 これをくれた甥っ子ももらったわたしもストレリチア・レギネと信じておりました。 ところが、葉っぱはぐんぐん大きくなって、株も3株に増えて、無理矢理株分けしたら葉っぱがぼろぼろになった・・・・ 手荒い待遇にもめげずまたまた新葉を広げて・・・・ この辺からどうもおかしいと思い始めました。
これはストレリチア・オーガスタではないのか?
注:ストレリチアオーガスタは正式にはストレリチアニコライ、和名をオウギバショウモドキと言うそうです。
レギネ種は、花の美しい、一般的によく見かける花です。
これは2006年に大阪のこの花咲くや館で写したもの。
話はそれますが・・・・・
わたしが初めて春の県展に出品した作品の題材がストレリチアでした。 作品作りの参考にと、大阪へ出張の際、わざわざ花博跡地にある温室(咲くやこの花館)を訪ねて写真を撮ってきたのです。
春の作品は、無審査なので出せば美術館に飾ってもらえます。 準備万端整えて制作し、先生にもOKをもらって出品した作品でしたが、娘たちと美術館に行き、作品と対面して愕然としました。
「全然目立たんがね~」
娘に言われるまでもなく、広い会場でたくさんの作品に囲まれて、わたしの作品はあまりにも弱々しく、貧相でした。 そしてこういう場所でも多くの人の心をとらえる作品を作りたいと強く思いました。
それから秋の県展までに、ネットの画像検索でヒットした画像をすべて見て、思いつくままに描いたラフスケッチをすべて壁に貼って、朝に夕に眺め、また新たに描いては眺め・・・・・
眺めつづけていると、心引かれるものと、さっとスルーしてしまうものとが見えてきました。 その中でも特に見た瞬間にはっと思わせるものがあって、それが作品の強さではないかと思うようになりました。
こうして作り上げた作品がブログのプロフィール欄に貼りつけてある写真です。 この作品は秋の県展初出品で初入賞しました。(未だにあれを越える作品ができてないというのがなさけないです~)
ストレリチア・レギネは作品作りの原点になった思い出の花。 手元に置きたい植物ではありますが、わざわざネットなどで取り寄せてまではねえ。 そんなときにもらったストレリチアなので、花の咲くのをとても楽しみにしていたのですが、
オーガスタだったら花は咲かん!
いえ、咲くには咲くのですが長い年月が必要です。そしてそのころには葉っぱはこんなになるの。
ちょうど咲くやこの花館で咲いていたのを写真に撮っていました。 大きすぎて先の方しか写せませんでした。 高い温室の天井に届くほどになって白い花が咲いていました。
どうする、我が家のオーガスタ。
このまま置いておけば、根っこが鉢を突き抜け地面に根を下ろすに決まっています。 根を下ろしたが最後、温かいハウスの中で成長し続けて・・・・・ やがて困ったことになりそうな予感。 かといって外に放置して凍死さすのもかわいそうだしー。
甥っ子に「返そうか?」と言いましたら、「いらん」と言われてしまいました。 最近オーガスタは観葉植物としてたくさん出回っているそうなのです。 それらの行く末はどうなっているんでしょうね。