日曜日は市の文化祭でした。 あいにくの小雨がぱらつく日。
1週間前の日曜日もこんな天気でしたね。 どうして覚えているかというと、あの日は少年少女合唱団のD先生とお別れした日だからです。
文化祭前日の土曜日、先生亡き後の初めての練習を覗きに行きました。 先生は亡くなりましたが文化祭には出場します。 指揮者も子どもたちも淡々と練習をこなしていました。 伴奏は急きょ、卒団員のお母さんが引き受けてくださいました。 たった1週間で見事に弾きこなしていてびっくりしました。
練習のあとD先生のご主人があいさつに見えられ、いろいろお話を伺いました。 この合唱団のためにD先生が見えないところでどんなに努力をされていたかを知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました。その上にご主人が、「10周年記念コンサートの時はわたしもお手伝いさせてください。 男手もいるでしょうから。」と言ってくださる・・・。
いろいろな方が応援してくださっています。 悲しんでばかりはいられません。 わたしたちもがんばらなければ。
さて、文化祭当日、いつもは駐車場でしている練習を、雨をさけてこんなところでしました。
自転車置き場のど真ん中。
キーボードを通路の端っこにおいて、しゃがんで演奏しています。 すぐ横を人が行ったり来たりー。 わたしたちの合唱団は、いつでもどこでもこんな調子。 図太い神経がないとやっていけません。 ピンチヒッターのお母さんも図太くやってくださいました。
ここを通りかかった高校生の男子2人、一人はかつて勤務した小学校に通っていた子でした。 もう一人は松山から転校してきたそうです。 二人とも歌声を聞いて「小学生とは思えん」と素直に感心してくれています。 そして話はいつの間にか小学校時代の音楽発表会のことに。 松山から来た子、初対面なのに次から次へと思い出話をしてくれて、とうとう最後まで練習を見てくれました。
今日の出演者は少ないです。
新型インフルエンザで学級閉鎖されている学校もあり、他のイベントもあり、しかたがないですね。
公民館の入り口にも消毒スプレーが置かれていました。
ロビーには、地元の高校生が育てた菊も飾られていました。
文化祭の舞台発表は近年、実に多彩になってきました。
民謡、日本舞踊、合唱、ダンス。 ダンスもヒップホップからフラダンスまで。 太極拳もありました。
今年は大人の合唱団が2団体もデビューです。 この合唱団のピアノ伴奏は卒団員のお母さん(ピンチヒッターとは別の)がされています。 以前からあるしにせ合唱団にも若いメンバーが加わっていました。 10年前、「音楽の根付きにくい土地柄ですよ。」といわれたことを今でも覚えています。 それが・・・・子どもたちの歌声が大人を動かしたといったら言い過ぎでしょうか。
発表が終わって外へ出てみると、雨が土砂降り。 午前中はそれでも大勢の人でにぎわっていたイベント会場は人もまばらで、早めに片付けが始まっていました。