青々と茂った田んぼ
稲穂が垂れています。
今頃まで稲が残っているのかって?
いいえ、これは稲を刈った後の切り株からまた芽がのびてきて稲を実らせたんですよ。 こんな状態の田んぼをひつじ田というそうです。
わたしが子どもの頃は、こうまでひつじ田に米が実ることはなかったように思います。 やはり年々気温が高くなっているのだと思います。
それと、いつも通るたびに気になっていたのですが、この田んぼ、まだらもよう。
ひつじ田ではありません。 ずう~っと取り入れをしないまま放置している田んぼなのです。
色の濃い部分は、この草の色です。 小さなピンクの花、みぞはぎに似ているのですが、何の草でしょうね。
始めは、こんなに草があったら刈り取るのが大変だなあと思っていたのですが、いつまでたっても刈る気配がないので心配になってきました。 いったいどうしたのでしょう。 この田んぼを作っていた人が、取り入れを前にして何らかの事情で作業ができなくなったのでしょうか。
この町でも農業従事者の年齢は高く、跡継ぎのいない農家も少なくありません。
荒れ果てた農地もそこかしこに見られます。 この田んぼもそのうち雑草に覆われてしまうのでしょうか。 心痛む風景です。