桜の名所として有名な王子の飛鳥山は八代将軍徳川吉宗の時代
江戸っ子たちの行楽の地とするため花見の名所として作られたのが始まりで
当時は禁止されていた宴会などを容認された為、様々な趣向を凝らされ大いに賑わったそうです。
そんな飛鳥山に建つ西洋風茶室「晩香廊」(ばんこうろ)は
幕末から大正時代にかけて活躍した実業家渋沢栄一の別荘の一部で
「青淵文庫」(せいえんぶんこ)と共に静かにその姿を留めています。
ひっそりとしていますが文庫のオリエンタルチックなステンドグラスや外壁タイルといい
茶室内部のインテリアといい大正時代ロマンあふれる良い雰囲気
ガラス越しに家具や照明、カーテンなどが素敵
渋沢栄一は第一国立銀行(現みずほ銀行)、東京ガス、王子製紙、京阪鉄道、東京証券取引所
キリンビール、サッポロビール等、様々な企業の設立に関わったという大実業家で
日本の近代経済社会の基礎を作った人物とも言われている凄い人らしい!
「晩香廊」は喜寿を祝って清水組が贈ったそうで
「青淵文庫」は子爵に昇格したお祝いに竜門社が寄贈した建物
両建築共、国指定重要文化財、通常10:00~15:45見学可(月・火、その他休館あり)
広大な面積の飛鳥山にはその他、児童公園や散策路
北区博物館や紙の博物館などがあり桜と共に区民の憩の場所という感じ
王子駅から高台の飛鳥山と行き来するには便利なミニモノレールがあります。