2009年から始まった修復工事、5年間という長い期間を終え荘厳に蘇った「上野東照宮」です(正式名称は東照宮)
京都のお寺とはあまりにも趣が違うのでビックリという感じですが・・・
黄金に輝く拝殿、幣殿(石の間)、本殿の三つの部屋からなる権現造りの建物は金色殿とも呼ばれています。
東照宮とは東照大権現たる徳川家康をお祀りする神社で全国では日光を初めとして久能山など
500社を超えて造られたようですが明治の統廃合により現在は130程度になりました。
寛永4年(1627年)創建の上野東照宮、現在の建物は家康の孫、家光が慶安4年(1651)に改築しもので
家康、吉宗(8代将軍)、慶喜(15代将軍)をお祀りしています。
日本で唯一の金箔の唐門(正式名称=唐破風造り四脚門)、扉には梅に亀甲の透かし彫り
門柱には左甚五郎作の昇竜と降竜の高彫が施され、門の側面には松竹梅に錦鶏鳥の透かし彫りなど絢爛豪華な作り
参道から正面の唐門の左側に入口があり拝観料(500円也)を払うと社殿等を見ることができます。
(以前は建物内にも入ることができましたが現在は不可)
唐門を裏側から見ると更に細工の豪華さや精工さが際立ちます。
当時のままの技法や顔料を使い、彩色も再現してあるそうです。
社殿域を囲む透塀(すきべい)の上下にも見事な彫刻が施され
上段には野山の生き物、下段には海や川の生き物が彫られています。
彫り物を見ているだけでかなり見応えがあり、修復後の金色殿も一見の価値ありです。