京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




東山山麓のきれいな水に恵まれた南禅寺周辺は古くから豆腐作りが盛んな所で”南禅寺豆腐”とも呼ばれています。
門前には歴史ある老舗湯豆腐店が多く、「順正」さんもその1つ
お豆腐もさることながら『順正書院』が残された庭園が見事です。

お豆腐以外のお料理も楽しめる会席料理と湯豆腐や湯葉のコースがあり
門を入る前に案内してくれるお店の方にどちらを選ぶか聞かれ
会席は庭園奥の建物、湯豆腐やゆばコースなどは手前の建物に分かれます。
 
会席は6170円~ですが季節ごとのお手頃な会席もあります。
湯豆腐・湯葉コースは3090円、自分で手作りする『おてまえどうふ』と
汲み上げゆばができる『ゆばコース』は1人2570円(2人から注文可)

夏は湯豆腐の他に『冷やしとうふ』もあり
 
湯豆腐などを専門とする手前の建物は小上がりのお座敷はありますが
原則的にはテーブル席、古い昔の看板や額などが飾られている趣のある空間

今回注文したのは自分で汲み上げゆば体験ができる『ゆばコース』
焚き合わせ・胡麻どうふ・豆乳・豆腐田楽・野菜天ぷら
ご飯・香物、お土産のかわいいきな粉カステラが付きます。
 
鍋は上下に分かれていて上の薄い鍋に湯葉の元になる豆乳が入り
下の鍋でゆっくりと温められ膜がはったところを竹串で引き上げます。
 
手前のポン酢に付けて食べますが、そのまま食べても大豆の甘味が感じられて
1つの鍋で5,6回すくえますとのことですが7,8回?はいけます。
湯葉がはるのに5,6分かかるので終わるまで1時間近くかかりました
 
単品のお料理も色々あり湯葉サラダやおからコロッケなどが人気とか
夏限定のお手頃そうめんもあります。食事が終わると庭園は自由に拝見することができます。

手前に建つ「順正書院」は天保10年(1839年)蘭学医として著名な新宮凉庭によって開設された
医学校を起源としているそうで建物と入口の石門は登録有形文化財指定。

新宮凉庭が弟子たちと賀茂川から石を運び、水を引き入れて作った庭は
小堀遠州か小川治兵衛作庭か?と思える程の立派な庭園で
隅々まで手入れが行き届いき美しい。
 
茅葺に瓦屋根という珍しい屋根の書院

書院の奥にも涼庭閣や蓮月亭といった建物があります。
 
こちらが会席料理専門の建物、風情があります。

庭には蓮池もありましたがまだ少し早いようで蕾でした。

お料理とお庭と両方楽しめる順正さんです。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )