昨日関東地方に春一番をもたらした低気圧は北海道の東海上で猛烈に発達し、日本付近は冬型の気圧配置となっています。関東地方への寒気の流入は弱く、八王子では最高気温16.2℃まで上がり、昨日に続き季節外れの陽気が続いています。このため花粉はピークを迎えているようです。
今週は3連休ということもあり、茨城県へ戻る準備も必要ないため、日曜日が有効に使えます。午後から高尾山へスプリングエフェメラルを探しに出かけてきました。例年なら日影沢を散策するところですが、昨年の台風19号の集中豪雨で壊滅的な被害を受けたため数年は厳しい状況みたいです。そのため、今日は6号路を清滝まで向かい、霞台園地へ上り、蛇滝経由で小仏川沿いに高尾へ戻るコースを選んでみました。

清滝駅前の様子。ハイキング客はそれほど多くありません。

午後になっても花粉が衰える気配はありませんが、次第に体が慣れてきたのか、昨日夜のような花粉症の症状に悩まされることはありません。

まずは、6号路で目的の花を探します。例年2月中旬に日影沢で開花後3月に入ってから6号路で咲き始めるのですが、今年は既に開花していました。

高尾山で最初のスプリングエフェメラルはハナネコノメです。

台風19号の増水に負けることなく、今年も姿を見せてくれました。

近くではニリンソウが咲き始めています。

これもニリンソウ?

琵琶滝から霞台へ上り、展望塔で休憩。今日は花粉?のため空が霞み、東京スカイツリーは肉眼で見えません。

東京湾にかかるアクアラインはうっすらと認識できました。
霞台からは蛇滝方面へ下ります。

途中日当たりの良い場所でタチツボスミレが咲いていました。この春初めてのスミレです。

蛇滝から下る沢沿いでユリワサビが咲き始めていました。ハナネコノメの花はしばらく先のようです。

裏高尾は台風19号の豪雨で大きな被害をうけました。その爪痕がまだ残っています。

小仏川沿いの遊歩道は普通に歩けました。天神梅林の周囲では杉林が伐採されています。きらぼしの森と呼ばれ、花粉を多く発生するスギ・ヒノキを伐採して、花粉の少ないスギに植え替える花粉発生源対策活動です。どうせなら、全て紅葉の綺麗な広葉樹に植え替えてほしいですね。
高尾梅郷の開花状況は、高台にある荒井梅林は5分咲き、天神梅林は1分咲きでした。

小仏川沿いの遊歩道ではアズマイチゲが咲き始めていました。

例年に比べてかなり早い開花です。

小仏関所跡(駒木野)に寄ってみました。

紅白の梅は咲き始め、黄色いサンシュユは5部咲きです。

サンシュユの花です。

国道20号の上椚田橋から遊歩道梅林を振り返ります。こちらも2~3分咲きです。

夕方になって、いくぶん花粉の飛散は減ったようです。それでも花粉光環が見られていました。

高尾山に太陽が沈んだ後も、うっすらと光環を確認できました。