今日は二十四節気の小寒です。日本列島は暦通り厳しい冷え込みとなり、北海道の陸別では-30.2℃を記録。この冬全国で初めて-30℃を下回りました。八王子でも昨日以上の寒さで-5.6℃とこの冬一番。今朝のように移動性高気圧に覆われて穏やかに晴れた朝は放射冷却現象により厳しく冷え込みますが、都市化により田畑が減少しアスファルトの地面に熱がこもりやすくなった影響で昭和の時代のように-10℃近い寒さに見舞われることはもう無くなりました。一方農地が広がる北関東では、今朝も都市部で-7℃前後、郊外では-7~-10℃の気温を記録しています。
移動性高気圧が関東地方の北側に移動してくると南関東では北東風が吹いて低い雲が広がりやすくなります。今朝も八王子の南東方面に低い雲がかかり日射を遮ったため、朝9時でも-2.5℃止まり、10時10分になってやっとプラスの気温に転じました。昼過ぎになって雲が退散してようやく日射に恵まれましたが、それでも最高気温は5.5℃と昨日同様の寒さが続いています。
今日のように南関東低い雲が広がる時は、北関東の山並みを遠望できるチャンスです。自宅のマンションからも日光の男体山がくっきり見えています。さっそく一眼レフカメラを片手に、今年初めて高尾山へ初詣へ行ってきました。登山道は日射が出るとぬかるむため、薬王院まで行って戻ってくると決めて出かけます。
清滝駅からケーブルに沿って東京高尾病院横から霞台へ登る急坂(最短コース)を登り、狭間駅から30分で展望台に到着。快調なペースです。後ほど紹介しますが霞台付近で遠望を楽しんだ後、薬王院へ初詣に行ってきました。この寒さの影響か予想外に空いていて、待ち時間ゼロでお参りすることができました。
ケーブルカーのあおば号は「迎光号」として運行されています。一方のもみじ号は「開運号」として運行されているそうです。
女坂では、カシワバハグマに氷の華が咲いていました。
今日の高尾山の目的は眺望です。まだ正月休みの会社や工場も多く空気も澄んでいるため、遠望を期待してやってきました。
まずは霞台から南側の眺望です。相模湾が輝いています。逆光ですが曇り空が幸いして、江の島、三浦半島、房総半島まで見渡せます。展望台の標高は475mですが、700m以上の景信山や陣馬山に登ると、三浦半島と房総半島の間に東京湾を見ることができます。本ブログでも何度か紹介しました。
続いて展望塔に上ってみました。昨年末(12月27日) に来たときには閉鎖されていましたが、今日は営業しています。東京都心方面も曇り空ですが、ひときわ高く東京スカイツリーが目立っています。
筑波山も姿を現しています。
一方北西に目を転じると、東京都最高峰の雲取山。会社の知り合いに聞くと日帰り登山が可能のようです。さすがにアイゼン付けて登るのは辛いので、今年こそ暖かくなったら登ってみようと思っています。
そして、真北の方角には期待通り尾瀬の山並み。白銀に輝く双峰の燧ケ岳がくっきり見えています。
その右には雪をかぶった日光連山も姿を現しています。日光方面は若干霞んでいますが、標高2000m以上は山肌が分かります。さすがに元旦の早朝に金刀比羅宮(城山ダム)から見た姿に比べると鮮明さに欠けますが、10時頃の眺望としては申し分ありません。
昨年の12月27日と同じように、関東地方の最高峰(日光白根山:2578m)と東北地方の最高峰(燧ケ岳:2346m)を一枚に収めてみました。
日光方面が見えるなら、その右側に高原山から那須方面が見えるはずです。しかし、霞台の展望塔からは手前の木々が邪魔してその方面の眺望が得られないので、場所を移すことにしました。高尾山1号路(表参道)は尾根道といっても木々に覆われ眺望はいまひとつです。そこで北東側の展望を求め探しまわったところ、浄心門の手前を斜め右に上る階段を見つけ、小高い山を登っていくと木々の間から日光連山の東側が見えるポイントがありました。
元旦の学習効果です。すぐに高原山(釈迦が岳)の姿をとらえました。裾野の左奥に白銀に輝くのは日留賀岳~男鹿岳方面でしょう。アングル的には金刀比羅宮(城山ダム)からの眺めとほぼ同じです。
そして、高原山の右奥にはうっすらと白銀の山が確認できます。肉眼ではぼんやりですが双眼鏡を使うと雪を頂いた山々が見えてきました。那須連山でしょう。250mmの望遠レンズでは限界があるので、画像処理(超拡大&コントラスト調整)してみました。正月の写真よりは分かりやすいと思います。ついに高尾山から那須連山をカメラに捉えました!
さすがにお正月です。期待通りの眺望が得られ大満足の一日となりました。
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