朝晩は少し涼しくなってきましたが快適な睡眠のためにはエアコンが欠かせない毎日です。さすがに日中はエアコンを切っていますが、猛暑続きのため遠出する気力が湧かず、連日多摩地域をうろうろしています(笑)。せっかくの夏休み、どこか登山へと考えていたのですが、高速道路(中央高速)は連日上下線共に渋滞との情報。上空まで暑い空気に包まれているため涼しさを感じるには2000m以上まで登らなくてはならりません。例年お盆の時期は抜けるような青空が広がるのですが、今年は湿度が高いせいか遠望がきかず、各地のライブカメラを見ても富士山は雲がかかりやすい気象状況のようです。北アルプス方面まで遠征すれば眺望に恵まれそうなのですが、日帰りでは時間とお金がかかるので厳しい・・・などなど言い訳が続きます。結局、昨日は近場へハイキングに出かけてきました。
日影沢から小仏城山へ登り、一丁平、高尾山へと戻ってくるコース。帰りに高尾山とくとくブックの8月号にスタンプを押してきました。
昨日も猛暑に見舞われましたが、日影沢は予想外に涼しく心地よい風が吹き抜けます。夜には気温が下がるのでしょう。キャンプ場へ向かう日陰の道沿いではヤブランが元気に咲いています。
キャンプ場近くにやってきました。キツネノカミソリが咲いています。日影沢ではこの一帯で姿をみかけることが多いようです。昨年焼失した森の図書館跡地には管理事務所とトイレが完成していました。
さらに林道を上っていきます。林道の両側はハグロソウで埋め尽くされています。花弁2枚の地味で可憐な花ですが、こんなに群生すると存在感ありますね。
湧き水を左手に見て紅葉台登山口の分岐点にやってきました。このあたりは日当たりがよく、ゲンノショウコが咲き始めていました。
更に林道を登るとキンミズヒキが咲き始め、車止めゲートを過ぎて高度を上げるとホタルブクロの姿もちらほら見かけます。標高500mを越える頃から、ひんやりした心地よい風が吹いてきます。日影沢の冷気が吹き上がってくるのでしょうか。そうこうするうちに、山頂のパラボラアンテナが見えてきました。林道の両側にはキキョウの花が咲いています。涼しい山では夏の間も咲き続けます。
ススキも開花しています。そろそろ秋の気配です。
日影バス停からゆっくり歩いて約50分で小仏城山山頂に到着。休憩しようと茶店を覗くと"氷"の文字が目に飛び込んできます。なめこ汁には少々暑いので迷わず400円のかき氷を注文。"ハーフサイズ始めました"の案内も出ていましたがフルサイズとします。店員が氷を削ってくれるのですがなかなか終りません。やっとシロップをかけ始めたので完成かな?と思ったところ再びガリガリ! もう1サイクル続きました。結局冒頭の写真のような巨大なかき氷の完成です。
一気に食べると冷たさで頭にキーンときます。炎症を起こしている歯茎にもズーン(笑)。10分かけて食べ終り大満足。お腹も冷えてボコボコです。でも山を下りるまでペットボトルは不要でした。昨年、陣馬山頂で食べたかき氷はこんなに巨大だったかな?
山頂の眺望は視界20km程度でしょうか。富士山方面はかすんでいます。眺望は無くても標高(670.3m)の割に風はさわやか。満足して下山開始です。
小仏城山から一丁平にかけては歩きやすい尾根道が続きますが、一昨日は雷雨に見舞われたらしく日当たりの悪いところではぬかるみが残っています。一丁平の先では珍しくコオニユリの花が咲いていました。陣馬山まで行くとよく見かけますが、このあたりで見かけることはめったにありません。
紅葉台南側の巻き道ではクズの花が咲き始めています。
すぐ近くではオナガアゲハ?が飛んでいました。一休みしたところをパチリです。
ヤマホトトギスも咲き始めています。
標高が下がるにつれて暑さが増してきたので、高尾山頂の南側を巻いて涼しい富士道経由で戻ろうと思ったのですが、この花が見たくて結局1号路を下ってきました。薬王院大師堂周囲に植栽されているレンゲショマです。一か月前に訪れたときはやっと2輪開花したところでしたが、昨日は満開でした。さる園に併設する野草園でも見ることができますが、ここは無料です(もちろんお賽銭は必要です)。
さて昨日は一丁平で驚きの体験をしました。標高が600mを超える小仏城山あたりでは「ギーーー」と単調な声でエゾゼミが鳴いていますが、一丁平へ向かって標高を下げるにつれてアブラゼミやミンミンゼミの鳴き声が混ざるようになってきます。一丁平を過ぎて鉄塔の近くへきたところ、突然シャーシャーシャーと他のセミを圧倒するけたたましい鳴き声がすぐそばから聞こえてきたのです。そうです。クマゼミです。標高500mを超えるような場所にクマゼミがいるとは・・ついさっきまではエゾゼミが鳴いていたのです。造成用の土に混ざって運ばれてきたのか狭間近くではここ数年鳴いているのを確認していますが、高尾山では一度も聞いたことがなかったのに一丁平で鳴いていたとは驚きですね。温暖化の影響なのでしょうか。。。
その後も高尾山1号路ではエゾゼミが何事もなかったかのように鳴いていたので、やはり一丁平のクマゼミは衝撃でしたね。