1月後半に入り、寒中とは思えないほど天気変化が早くなっています。今日は西から気圧の谷が近づき、地上付近の気温が低いことから、関東地方南部を中心に霙や雪になりました。
単身赴任中の茨城県でも朝から低い雲が垂れこめ、気温が低い一日となっています。今日は銀行窓口で手続きが必要な用事があったため、打合せが入っていない午前中に休暇を取得しました。寝坊できる絶好のチャンスだったのですが、いつもの習慣で朝5時20分に起床。窓口が開くまで時間があります。あいにくの天気ですが、折角の機会なので、友部近辺で訪れてみたいと思っていた愛宕山と北山公園に出かけてきました。
まず訪れたのは岩間駅前にそびえる愛宕山です。常磐線に乗り関東平野を北上してくると岩間駅付近でぐっと山が近づいてきます。駅から一番近い峰が標高305mの愛宕山です。自動車で山頂の愛宕神社まで行けるようなので、以前から一度立ち寄ってみたいと思っていました。桜の名所らしく、山がピンクに染まる春に備え下見も兼ねて登ってみました。友部のアパートからは20分足らずで到着します。
あたご天狗の森の大駐車場から見た愛宕山です。鳥居をくぐり山頂の愛宕神社近くまで
登っていきます。
神社の駐車場に到着。案内版に表示されているように、山頂一帯が愛宕神社となっています。
愛宕神社は、日本三大火防神社のひとつといわれており、 創建が大同元年(806年)伝えられている歴史ある神社です。愛宕山には昔、天狗たちが住んだという伝説があり、天狗にまつわる場所が数多くあるそうです。昔、愛宕山が岩間山といわれていた頃、 筑波山、加波山と並んで、ここは天狗の修験道場のひとつだったそうです。
本殿裏手の階段を上ると飯鋼神社があります。
飯縄神社の裏手をのぞいてみたところ六角堂がありました。帰宅後に調べてみると、ここには十三天狗の祠があり、日本三台奇祭のひとつといわれる悪態際(怨霊や疫病の悪を退治する祭り)はこの飯鋼神社内の十三天狗のまつりでもあるとのことです。HPの説明によると、
旧暦11月14日に、13人が白装束で天狗の恰好をして13天狗の祠にお供え物をして回ります。この時に悪態(悪口)を言い合い、天狗に邪魔されながらお供え物を奪い合うという変わったお祭りです。このお供え物を奪い取った人は幸せになれると言われています。昔は夜に行われていましたが、現在は昼間に行われています。このようなお祭りは日本中でも珍しく、日本三大奇祭の一つと言われています。
とありました。
今日は薄暗く、何となくパワースポットのような雰囲気を感じたので、さっさと退散してきました。次回は桜の季節にでもじっくりと訪れてみます。
最後に駐車場から見た眺望を紹介しておきます。眼下に岩間の街が広がり、遥か先には涸沼の姿も見えています。
南に目を移すと、霞ヶ浦が近くに見えています。今日はあいにく雲に覆わてしまいましたが、天気に恵まれると遥か太平洋から鹿島灘まで見渡せるようです。
北東には水戸の街並みそして勤め先の勝田の工場、遠くには日立方面の山並みまで眺望できました。
ここ愛宕山からは難台山(標高 553m)を経由して吾国山(標高 518m)までのアップダウンのある縦走コースが整備されています。途中、南山展望台からは筑波山の先に遥か富士山の姿が見えることがあるそうです。また、ハイキングコースの近くには、日本すずらんの群生地があるそうです。5月中旬に一度歩いてみたいですね。