GW3日目は天気が下り坂です。明日から暫く天気が悪そうなので、今日は奥多摩へハイキングに出かけてきました。あいにくの天気で遠望は期待できませんが、目的は御前山のカタクリと御岳山奥の院のイワウチワの花を見ることです。今年は春の訪れが遅かったため、ネット情報ではGWが見頃のようです。ちょっと長い山歩きでヘトヘトになりましたが、たくさんの早春の草花に会ってきました。
今朝はいつもより少し早起きして、5時50分に自宅を出発。中央線で高尾から立川を経由し、青梅線で奥多摩駅へ向かいます。青梅線が僅か4両編成で車内はハイキング客であふれていますが、ほとんどが御岳駅で下車しました。
7時46分に終点の奥多摩駅に到着すると峰谷行きのバスが待っています。GW中のため大混雑を予想していましたが、車内で立っているお客さんは僅かです。バスは7時55分に出発、ほとんどのハイキング客は境橋のバス停で降りますが、そのまま奥多摩湖まで向かいます。奥多摩湖は久しぶりです。湖の堰堤を渡ると公園があり湖をめぐる遊歩道があります。ところが、4月28日に熊が目撃されたようで遊歩道への立ち入りは禁止されていました。御前山へは階段を上っていきますが、念のため持参した鈴を腰に付けて出発です。
登山道である大ブナ尾根は急な登りが続きます。他に登山客がいないため熊が出ないか心配しながらぐんぐん高度を上げていきます。途中奥多摩湖を見下ろす展望台で休憩(冒頭の写真)。霞んでいますが奥多摩湖北側の山々が一望できます。標高940mのサス沢山を過ぎてしばらく上ると尾根道に出ます。このあたりから尾根道の両側にカタクリの花が見られるようになります。沢山のカタクリの花に出会いましたが、その様子は後日紹介します。
惣岳山に近づくと突然コバイケイソウの群落が現れます。その中にハシリドコロの花も見られます(その様子は後日)。
バス停から1時間45分で標高1341mの惣岳山に到着。明るい山頂です。ここまですれ違った登山客は3名、途中2名の登山客を抜かしてきました。快調なペースです。
ここから御前山までカタクリの群落を見ながら明るい尾根道を上っていきます。カタクリの大群落は鹿の食害から守るため柵で囲われています。それでも尾根道の両側には可憐なカタクリの花が咲き乱れていました。
途中北側に展望が開けた休憩所があります。手前は鷹ノ巣山から石尾根、背後には長沢背稜から三ツドッケ(天目山)方面でしょうか。。。あまり自信ありません。
南側にはかすかに富士山の姿が見えていました(分かるかな?)。
10時15分に標高1405mの御前山に到着。頂上は広く多くの登山客が休憩していました。南側にはカタクリの群生地が広がっています。
一方北側は僅かに眺望が開け、正面に鷹ノ巣山(1737m)、その背後にちょびっと芋ノ木ドッケ(1946m)、その左には東京都の最高峰である雲取山(2017m)がどっしり構えています。このアングルは高尾山の霞台展望台から見るのとほぼ同じです。雲取山は登ってみたい山の一つです。会社の山好きの友人によると日帰り登山が可能とか・・・
御前山からは次の目的地である大岳山を目指します。比較的歩きやすい尾根道が続きます。途中、大ダワには林道が通っていて車が駐車していたのにはびっくり。峠にはトイレがあるので利用させてもらいました。大ダワからは再び山道が続きます。鋸山は険しそうなのでパス。大岳山まで平坦な尾根道が続きますが、大岳山に近づくにつれて大きな岩を上ったり、クサリ場やガレの急坂があったりで、結構トリッキーな山登りを楽しめます。但し一昨年登った乾徳山のような断崖絶壁ではないので足がすくむようなことはありません。
そうこうするうちに、標高1266mの大岳山の山頂に到着です。御前山から2時間弱。予想以上に時間を要しました。昼過ぎになってガスがかかってきたため眺望はいま一つです。振り返ると御前山がかなたに見えます。大岳山山頂は物凄い人混みですが、ここで軽く昼食を済ませます。12時10分に御岳山目指して出発です。大岳山からの下りも結構急な岩場が続きます。ハイキング客が多いのですれ違いに苦労します。約30分で分岐点に到着し、左手のルートで鍋割山から奥の院方面へと向かいます。
奥の院は今日の二つ目の目的地です。最後は急な岩登りが続きますが、急峻な北側斜面にはイワウチワの群生が見られます。
イワウチワの群生を見学した後、奥の院山頂にある祠で少し休憩。ここは標高1077mです。この北側にイワウチワの群生地があるのです。正面には木の合間から大岳山の姿が見えます。
奥の院からはひたすら下りが続き、途中、武蔵御嶽神社で参拝。約1時間でケーブルカーの御岳山駅に到着します。
途中、国指定天然記念物である神代ケヤキを見学。ヤマトタケル東征の頃からのものとの言われているそうで、樹高約23m、幹周約8.2mの大きさを誇る荘厳な神木です。
御岳山まで下りてくると、新緑と桜が美しく、曇り空にも映えています。振り返ると正面は標高929mの御岳山、その北側のピラミット状の山が、先ほどイワウチワの群落を観察した奥の院です。山頂はかなり険しいことが分かります。
正面には日の出山(標高902m)。こちらも新緑と桜が見事です。
長距離の山歩きで大変疲れたのでケーブルカーを利用しようと思ったのですが、滝本から御岳駅までかなり歩きそうです。それなら大塚山経由で古里駅まで歩いても時間的には大差なさそうなので、後者を選択しました。富士峰公園では鳥のさえずりが聞こえてきます。ピーヒョロロ・・・と近くで聞こえてきました。声のほうを見上げると綺麗な鳥です。キビタキでしょうか。望遠でパチリしました。今日は惣岳山付近で、ホーイホイホイと早くもサンコウチョウの鳴き声も耳にしました。こんなに早く奥多摩で聞かれるとは。高尾山で聞かれるのは5月中旬です。
大塚山から古里までは長~い下りが続きます。本格的な下山ルートです。奥多摩の浅間峠から上川乗へ下る登山道よりも距離があり、登山道のゲートをくぐるまで50分歩き続けました。もう足がガクガクです。今日は休憩はさんで7時間以上歩き続けました。距離にして15kmは超えていると思います。この程度でへこたれていたら、雲取山には登れませんね(笑)。
今回の登山、眺望は今一つでしたが、沢山の春の花に出会いました。カタクリに始まり、初めて野生のハシリドコロやイワウチワ、フモトスミレにお目にかかりました。次回に詳しく紹介します。
ところで、登山中に都レンジャーの皆さんに会い、「ようこそ秩父多摩甲斐国立公園へ」というパンフレットを頂きました。子供の頃は秩父多摩国立公園と習い、ずっとその名称で覚えていたのですが、2000年に山梨県の名称も冠することになり変更になったそうです。勉強になりました。
本日の山行記録
奥多摩湖バス停 8:10 →サス沢山 8:55 →惣岳山 9:45 →御前山山頂 10:05
御前山 10:15 →大ダワ 11:00 →大岳山山頂 12:00
大岳山 12:10 →奥の院 12:55 →奥の院出発 13:15 →御岳山ケーブル山頂駅 14:00
御岳山ケーブル山頂駅 14:10 →大塚山 14:25 →登山道入り口 15:15 →古里駅 15:25
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今朝はいつもより少し早起きして、5時50分に自宅を出発。中央線で高尾から立川を経由し、青梅線で奥多摩駅へ向かいます。青梅線が僅か4両編成で車内はハイキング客であふれていますが、ほとんどが御岳駅で下車しました。
7時46分に終点の奥多摩駅に到着すると峰谷行きのバスが待っています。GW中のため大混雑を予想していましたが、車内で立っているお客さんは僅かです。バスは7時55分に出発、ほとんどのハイキング客は境橋のバス停で降りますが、そのまま奥多摩湖まで向かいます。奥多摩湖は久しぶりです。湖の堰堤を渡ると公園があり湖をめぐる遊歩道があります。ところが、4月28日に熊が目撃されたようで遊歩道への立ち入りは禁止されていました。御前山へは階段を上っていきますが、念のため持参した鈴を腰に付けて出発です。
登山道である大ブナ尾根は急な登りが続きます。他に登山客がいないため熊が出ないか心配しながらぐんぐん高度を上げていきます。途中奥多摩湖を見下ろす展望台で休憩(冒頭の写真)。霞んでいますが奥多摩湖北側の山々が一望できます。標高940mのサス沢山を過ぎてしばらく上ると尾根道に出ます。このあたりから尾根道の両側にカタクリの花が見られるようになります。沢山のカタクリの花に出会いましたが、その様子は後日紹介します。
惣岳山に近づくと突然コバイケイソウの群落が現れます。その中にハシリドコロの花も見られます(その様子は後日)。
バス停から1時間45分で標高1341mの惣岳山に到着。明るい山頂です。ここまですれ違った登山客は3名、途中2名の登山客を抜かしてきました。快調なペースです。
ここから御前山までカタクリの群落を見ながら明るい尾根道を上っていきます。カタクリの大群落は鹿の食害から守るため柵で囲われています。それでも尾根道の両側には可憐なカタクリの花が咲き乱れていました。
途中北側に展望が開けた休憩所があります。手前は鷹ノ巣山から石尾根、背後には長沢背稜から三ツドッケ(天目山)方面でしょうか。。。あまり自信ありません。
南側にはかすかに富士山の姿が見えていました(分かるかな?)。
10時15分に標高1405mの御前山に到着。頂上は広く多くの登山客が休憩していました。南側にはカタクリの群生地が広がっています。
一方北側は僅かに眺望が開け、正面に鷹ノ巣山(1737m)、その背後にちょびっと芋ノ木ドッケ(1946m)、その左には東京都の最高峰である雲取山(2017m)がどっしり構えています。このアングルは高尾山の霞台展望台から見るのとほぼ同じです。雲取山は登ってみたい山の一つです。会社の山好きの友人によると日帰り登山が可能とか・・・
御前山からは次の目的地である大岳山を目指します。比較的歩きやすい尾根道が続きます。途中、大ダワには林道が通っていて車が駐車していたのにはびっくり。峠にはトイレがあるので利用させてもらいました。大ダワからは再び山道が続きます。鋸山は険しそうなのでパス。大岳山まで平坦な尾根道が続きますが、大岳山に近づくにつれて大きな岩を上ったり、クサリ場やガレの急坂があったりで、結構トリッキーな山登りを楽しめます。但し一昨年登った乾徳山のような断崖絶壁ではないので足がすくむようなことはありません。
そうこうするうちに、標高1266mの大岳山の山頂に到着です。御前山から2時間弱。予想以上に時間を要しました。昼過ぎになってガスがかかってきたため眺望はいま一つです。振り返ると御前山がかなたに見えます。大岳山山頂は物凄い人混みですが、ここで軽く昼食を済ませます。12時10分に御岳山目指して出発です。大岳山からの下りも結構急な岩場が続きます。ハイキング客が多いのですれ違いに苦労します。約30分で分岐点に到着し、左手のルートで鍋割山から奥の院方面へと向かいます。
奥の院は今日の二つ目の目的地です。最後は急な岩登りが続きますが、急峻な北側斜面にはイワウチワの群生が見られます。
イワウチワの群生を見学した後、奥の院山頂にある祠で少し休憩。ここは標高1077mです。この北側にイワウチワの群生地があるのです。正面には木の合間から大岳山の姿が見えます。
奥の院からはひたすら下りが続き、途中、武蔵御嶽神社で参拝。約1時間でケーブルカーの御岳山駅に到着します。
途中、国指定天然記念物である神代ケヤキを見学。ヤマトタケル東征の頃からのものとの言われているそうで、樹高約23m、幹周約8.2mの大きさを誇る荘厳な神木です。
御岳山まで下りてくると、新緑と桜が美しく、曇り空にも映えています。振り返ると正面は標高929mの御岳山、その北側のピラミット状の山が、先ほどイワウチワの群落を観察した奥の院です。山頂はかなり険しいことが分かります。
正面には日の出山(標高902m)。こちらも新緑と桜が見事です。
長距離の山歩きで大変疲れたのでケーブルカーを利用しようと思ったのですが、滝本から御岳駅までかなり歩きそうです。それなら大塚山経由で古里駅まで歩いても時間的には大差なさそうなので、後者を選択しました。富士峰公園では鳥のさえずりが聞こえてきます。ピーヒョロロ・・・と近くで聞こえてきました。声のほうを見上げると綺麗な鳥です。キビタキでしょうか。望遠でパチリしました。今日は惣岳山付近で、ホーイホイホイと早くもサンコウチョウの鳴き声も耳にしました。こんなに早く奥多摩で聞かれるとは。高尾山で聞かれるのは5月中旬です。
大塚山から古里までは長~い下りが続きます。本格的な下山ルートです。奥多摩の浅間峠から上川乗へ下る登山道よりも距離があり、登山道のゲートをくぐるまで50分歩き続けました。もう足がガクガクです。今日は休憩はさんで7時間以上歩き続けました。距離にして15kmは超えていると思います。この程度でへこたれていたら、雲取山には登れませんね(笑)。
今回の登山、眺望は今一つでしたが、沢山の春の花に出会いました。カタクリに始まり、初めて野生のハシリドコロやイワウチワ、フモトスミレにお目にかかりました。次回に詳しく紹介します。
ところで、登山中に都レンジャーの皆さんに会い、「ようこそ秩父多摩甲斐国立公園へ」というパンフレットを頂きました。子供の頃は秩父多摩国立公園と習い、ずっとその名称で覚えていたのですが、2000年に山梨県の名称も冠することになり変更になったそうです。勉強になりました。
本日の山行記録
奥多摩湖バス停 8:10 →サス沢山 8:55 →惣岳山 9:45 →御前山山頂 10:05
御前山 10:15 →大ダワ 11:00 →大岳山山頂 12:00
大岳山 12:10 →奥の院 12:55 →奥の院出発 13:15 →御岳山ケーブル山頂駅 14:00
御岳山ケーブル山頂駅 14:10 →大塚山 14:25 →登山道入り口 15:15 →古里駅 15:25
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