昨日は関東地方で記録的な高温となりました。昨夜はすっきり晴れたにもかかわらず気温が下がらず関東各地は熱帯夜。八王子の最低気温も26.6℃と今年初めての25℃超えです。そして朝から灼熱の太陽が照り付け気温急上昇です。さすがに日中歩くのがしんどくなってきたので、天気の良い午前中に山登りに行くことにしました。暑さを避けるために標高1000m以上かつ手軽に登れる山ということで、久しぶりにカイフウロの花を見に三ツ峠に行くことにしました。小池知事の要請に逆い山梨県に足を踏み入れてしまいますが、密にならないよう十分配慮します。
今朝は奥さんが健康診断で欠食。簡単に一人分の食事をすませて7時過ぎに自宅を出発。雷雨の予報が出ているので早く山頂に着きたいため、高尾山ICから河口湖ICまで高速道路を利用します。
河口湖ICから見る富士山。東斜面に積雲が発達中。昨日とは異なり南東から湿った風が吹き上げている様子。朝は快晴の三つ峠も、天気が悪くなりそうな気配です。
国道137号に富士山を望むスポットがあるので車を停めて展望台に登りパチリ。
その後、御坂みちから清八林道に入り、三ツ峠登山口駐車場に8時20分に到着。30台ほど停められる駐車場に10台ほどの先客。レンゲショウマの時期には若干早いので、登山客はそれほど多くなさそうです。
ジープが通行できる登山道を上ります。これはルツボ?高山植物ではありませんね。
テンニンソウの群落が続きます。
ところどころで咲いていたレンゲショウマ。鹿の食害のため、5年前に訪れた時に比べて大幅に数が減ってしまいました。
崖の上にも咲いていました。
これはトリカブト?
標高が上がり稜線が近くなるとピンク色のカイフウロの花が目立つようになります。カイフウロは山梨県の三ッ峠で発見された花です。基本はピンク色の5枚の花びらに赤い網目模様のスジが入っています。但し、個体によって姿が異なります。上の花は、花びらが細く先が裂けていません。
こちらは花びらの先が3つに裂けています。
花びらの境界が分かりにくく、つながって見えている花。
花びらの境界が分かりにくく、かつ先端が3つに裂けている花。
この花が一番の好みです。
カイフウロと咲き競っているのがピンク色のシモツケソウ。
9時10分に稜線に出ました。東から雲がモクモク湧いてきて、富士山は見えません。
ウツボグサが満開
ツリガネニンジン
眺望は雲が比較的少ない西側のみでした。正面は黒岳から続く御坂山地。
北西には甲府盆地を見下ろします。
四季楽園前から山頂(開運山)を見上げると霧の中です。ひとまず登ってみることにします。昔は、四季楽園から開運山まで滑りやすい急斜面が続いていたのですが、いつの間にか木の階段が整備されていました。足元を気にすることなく山頂を目指すことができます。
途中、ハクサンオミナエシが咲いていました。先日、那須岳でも見た花です。
コキンレイカとも呼びます。
山頂に到着。ホツツジが満開です。
標高1785mの開運山山頂。周囲は真っ白で、正面の富士山は全く見えません。
山頂で見かけた白い花の蕾。これは何でしょう? ウスユキソウの蕾かな?
山頂の霧が晴れてきました。西側の御坂山地と甲府盆地を遠望します。
御巣鷹山方面へ向けて散策します。ウスユキソウです。
ソバナです。
マルバタケブキで蜜を吸うアサギマダラ。開運山から御巣鷹山にかけて、とても多くの蝶々が飛び交い、特にアサギマダラが多かった印象です。
羽を開いてくれました。
御巣鷹山へ向かう途中のお花畑です。
オオバギボウシの群生地です。
コオニユリをズーム。
10時を過ぎて、上昇気流が強まり霧が濃くなってきました。お花畑で引き返し下山することにしました。
途中見かけたソバナです。
四季楽園にかけての林道でも多くのアサギマダラが飛んでいました。
アサギマダラはマルバタケブキの花がお気に入りのようです。
11時過ぎに駐車場に戻り、御坂トンネルへ向かいます。天下茶屋前から河口湖を見下ろします。富士山は雲に隠れてしまいました。
御坂トンネルを越えて御坂みちを甲府側へ下り、国道137号と20号で勝沼へ向かい、農協の売店でお土産を購入。勝沼ICから中央道に乗り、高尾の自宅に戻ったのは12時15分過ぎでした。上空には積雲が発達中ですが、雨が降り出す前に戻ることができました。