10時30分に三本槍岳を出発し、姥ヶ平を目指します。
三本槍岳からの下りでは、雲海の雲が時折風に巻き上げられ、稜線まで流されてきます。
清水平付近は標高が高く窪地になっているので霧の影響はうけません。
ふと上空を見上げると、綺麗なハロが出ていました。高尾山では何度か見たことがありますが、標高2000m近い高山で見るハロは初めてです。美しい気象現象です。あまりに綺麗なので、早速某気象会社のウエザーリポートに投稿したら、当日昼の情報番組に採用されたというメールが夕方に届いていました。毎日欠かさずリポータとして天気に関連する情報を投稿しているのですが、たまに(年に1回程度)採用されることがあり、その時はお役にたてて少し嬉しい気分になりますね。
ハロが見られるということは高気圧の後面に入り、天気はゆっくりと下り坂のようです。
紅葉の山を見ながら1900m嶺へ向けて登ります。
その後、峰の茶屋跡へ向かい下りが続きます。周囲の紅葉です。
日当たりの良い南斜面では陽を浴びてミヤマリンドウが咲いていました。
茶臼岳に近づくにつれて雲海が切れはじめ、茶臼岳の西側に姥ヶ平方面が姿を現しました。霧が深い場合、道に迷う可能性もあるので直接南月山へ向かうことを考えていましたが、計画通りに姥ヶ平へ寄り道します。牛ヶ首から見下ろすと、ほんのりと木々が色づき始めている様子です。
姥ヶ平の紅葉を見下ろします。ほんのりと色づき始めています。
牛ヶ首から10分ほどで姥ヶ平に到着。木々は色付き始め。雄大な茶臼岳を正面に望みます。
ひょうたん池まで木道を歩いてみました。紅葉が始まったばかりで訪れる人も少なく、木道のすれ違いを心配する必要もありません。ひょうたん池から見上げる茶臼岳。紅葉の木々と茶臼岳が水面に映ります。
荒々しい茶臼岳をズーム。
牛ヶ首までの登りは結構きついものがあります。夏の豪雨でかなり登山道が荒れてしまったようですが、修復された跡があり通行には支障を来しません。茶臼岳北側の登山道も同様です。
姥ヶ平の木々が鮮やかに染まるのは、冬型の気圧配置が緩む10月8~10日頃と予想しました。昨年10月10日に訪れた時は既に終盤でピークは2~3日前だったと聞きました。昨年よりは若干遅そうです。紅葉はピークの時期に訪れてみたいものですが、きっと人込みも半端ではなく、3密を意識しながらの紅葉狩りになってしまいそうです。
続いて、牛ヶ首から南下して南月山を目指します(続く)
【参考】2019年10月10日の姥ヶ平の紅葉
那須岳登山(3) 姥ヶ平の紅葉 2019.10.10 - ウリパパの日記
【参考】2018年10月3日の姥ヶ平の紅葉