昨日は日本海で低気圧が発達し、関東地方では強い南風が吹きました。八王子では午後から風が強まり、最低気温-0.7℃、最高気温13.1℃と3月並みの陽気となりました。夕方に寒冷前線が通過して風向きが西から北寄りに変わり、徐々に気温が下がってきました。
緊急事態宣言が発令される前に行っておきたいと思い、昨日は飯能にある竹寺まで車で出かけてきました。竹寺は天台宗の寺院で、医王山薬寿院八王寺と称します。説明によると、
「竹寺(八王寺)略縁起」当山は、縁起によれば「天安元年丑年、慈覚大師東国巡修の折、疫病流行し患者の多きを憐れみて、当山を道場として大護摩の秘法を修し、一切の障 難を除き、疫病を降伏し病患を除かしめん事を誓い、一刀三礼して尊像を造り、世の人を救い後世に遺し給へり・・・」と。
千年以上の歴史を持つ東日本唯一の神仏習合のお寺で、本尊は「牛頭天王」、本地仏に「薬師如来」が祀られています。境内の観音堂には聖観世音が祀らえていて、武蔵野観音の三十三番結願寺ともなっています。「蘇民将来」の護符は災厄避けとして非常に人気があり、住職さんが一つ一つ手書きで文字を記入しています。
狭間の自宅を自動車で出発。あきる野、青梅、成木、原市場を経由して最後は八王寺林道を登り終点が竹寺となります。距離は42km、1時間15分で到着しました。
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茅の輪の門をくぐり駐車場に向かいます。公共機関を利用すると、東飯能駅からバスに35分乗り中沢で下車。そこから40分も山を登るようです。
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入口の案内です。奥武蔵自然公園の中に佇む隠れ寺です。牛頭天王大開帳の案内、でも開帳は今年の3月13日からのようです。
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お寺ですが一の鳥居。牛頭天王参道の鳥居をくぐります。
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扁額には醫王山(医王山)と書かれています。
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鳥居をくぐると左手に案内図。かなり広そうです。現在地が左下の白い鳥居です。
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近くに分かりやすい手書きの絵図がありました。竹林と本坊、茅の輪、本殿を経由して山頂の鐘つき堂まで登ってみることにします。
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先へ進みます。
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まず正面に現れたのは牛頭明王像。
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近くに由来の説明がありました。1992年に中国民間人15名により奉納されたブロンズ像です。牛頭大王と牛頭明王の違いはよく分かりません。大日如来はインドからチベットを経て中国に渡り日本に伝えられた。チベット密教では大黒天神と言われているそうです。
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風雲を叱咤して悪魔を降伏させる姿と説明にあります。確かに力強いですが、その一方で何となくユーモラスでもあります。
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こちらは竹眼鏡。昨日は霞んでいましたが、遠望がきくと東京タワーや東京スカイツリーを竹筒の先に見ることができるようです。
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こちらは弁天堂。
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本地堂 瑠璃殿です。本地仏である薬師如来が安置されています。
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反対側には観音堂。聖観世音菩薩が祀られています。ここは奥武蔵観音霊場三十三番結願所となっています。
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竹のオブジェを見ながら順路に従い竹林へ向かいます。
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竹の鳥居をくぐります。
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周囲には見事な竹林が広がります。
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竹林から戻ると正面に茅葺屋根の本坊。ここでお札やお守り、お土産が販売されています。帰りに寄ることにしましょう。
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お食事処の脇にはコウヤマキの大木。幹回り3.86m、根回り7.55m、樹高26m、樹齢は推定400年の老木です。太田道灌が植えたと伝えられ「道灌槙」とも呼ばれているそうです。
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本坊脇から竹鳥居をくぐり本殿へ向かいます。
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階段の途中で右手にお稲荷様の入口。こちらは本殿見学後に訪れることにします。
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本殿登り口の鳥居に到着。大きな茅の輪が設けられており、これをくぐり心身の清浄を願います。
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本殿手前の鳥居の扁額には天王山と書かれています。インド祇園精舎の守護神である牛頭天王が祀られていますが鳥居があります。まさに神仏習合のお寺なのですね。
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鳥居の右手前には祠がありました。石碑には猿田彦大神と刻まれていました。天孫降臨のときの道先案内をした神様ですね。
茅の輪くぐりでは、唱え詞を唱えながら左回り、右回りと八の字を描いて3回くぐるのが正式な作法のようです(昨年6月末に鹿島神宮で学び実践しました)。ここでは回ることができないので、くぐることで心身を清め、災厄を祓い、無病息災を祈願します。
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茅の輪をくぐり階段を上ると、本殿の牛頭天王社に到着しました(続く)。