このところ週末の予定が詰まっていて、写真の整理や記事を書く時間を確保できません。先週水曜日の安達太良山のネタは既に5日遅れとなってしまいました。訪れた5日前と今日では、花の開花状況はかなり変わってきているものと思います。
磐梯山から安達太良山まで直線距離で19km。しかし、車で八方台登山口から安達太良の麓の奥岳登山口までは50km弱、所要時間は1時間近くかかります。裏磐梯から国道459号を南下し、国道115号を東へ、土湯トンネルの先の道の駅つちゆから再び国道459号を南下と結構な道のりとなります。昼前から安達太良山の南側では積雲が湧き微妙な天気となってきました。上空の寒気は前日に抜けたため積乱雲まで発達することはないだろうと予想し、予定どおり上記ルートで安達太良山の麓へ向かいます。前の記事で紹介した五色沼はその途中にあります。
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12時50分に奥岳登山口に到着。予想より車が少なく、午前中の好天にもかかわらず登山客はかなり少なめのようです。その理由はすぐにわかりました。何と、ロープウエイが休業日だったのです。事前に調べるのを失念していました。さて、どうしようか。磐梯山を往復した後なので、結構足腰は疲れ気味。ゴンドラを使わずにここから山頂を目指すと往復4時間コース。でも明るいうちには下山できそう。しかし鉄山まで足を延ばしたり、くろがね小屋経由のルートは厳しそう。しかも足がつって休憩したりすると時間の余裕がなくなります。いろいろ悩んだ末、ここまで来て戻るのは悔しいので、五葉松平経由で山頂まで往復することにしました。幸い、奥岳の湯は営業している様子なので、下山後にゆっくり休憩してから戻れば、翌日の仕事に支障を来すことは無さそうです。
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しばらくはスキー場に沿ってひたすら上ります。スキー場の上の森林帯に入るとツクバネウツギが咲いていました。
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こちらは濃いピンクの花。
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樹林帯を抜けて五葉松平に出ると、ナナカマドの蕾が膨らんでいました。
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足元ではイソツツジの白い花。
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サラサドウダンの花が咲き始めていました。
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開花前線は五葉松平の少し下に達しています。
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約1時間で標高1322mの薬師岳に到着。北側には鉄山から箕輪山、吾妻小富士方面を遠望します。
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遠くの山をズーム。一切経山と吾妻小富士あたりでしょうか。
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更に遠くの蔵王連山。熊野岳、苅田岳、屏風岳、不忘山と連なります。朝のうちは鮮明に見えたことでしょう。蔵王の右奥の北泉ヶ岳と泉ヶ岳は霞の中でした。
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これから登る安達太良山を見上げます。あと1時間。積雲が湧き続け、時折日差しを遮ります。夕方まで何とかもってほしい。
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薬師岳で見かけたベニバナイチヤクソウ。群生しているエリアがありました。1輪開花しかけています。
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山頂に向かい、暫く木道を上ります。これは何の花の蕾でしょう。過去にも見た記憶があります。
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木道沿いではマイズルソウが満開。
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ツマトリソウも群生しています。今が盛りです。
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イワカガミの群生。
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木道の先は視界が開け、新緑とトウゴクミツバツツジに彩られた山道を登ります。ここまで登るとハルゼミの大合唱が終わり、ホトトギスやカッコウのさえずりが心地よく響きます。
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ムラサキヤシオツツジが満開です。
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新緑とツツジ。
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オオカメノキと咲き競っています。
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標高が上がると更に視界が開けます。見下ろすと、雪渓の下あたりまで新緑のエリアが迫ってきました。
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ショウジョウバカマは開花間近。
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ウラジオヨウラクの蕾でしょうか。開花はまだまだ先のようです。
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足元では可憐なミネズオウが満開です。
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赤味がかったミネズオウ。
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花を見ながら山頂直下に到着。あともう一息です。何とか天気ももってくれました。
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標高1700mの安達太良山山頂に到着。13時に奥岳を出発して1時間45分で登頂です。正面には高山、箕輪山、鉄山と北に連なる稜線。その先には雄大な吾妻連山。西大嶺から一切経山まで一望します。
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福島市街地を見下ろします。市街地の先には信夫山。手前には東北新幹線の高架橋が見えます。
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再び北側の眺望。山頂からは沼ノ平の火口が見えません。牛ノ背まで下れば見下ろすことができます。
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最高峰の西吾妻山には残雪が見えます。
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西側の眺望。この方面は、昼前から次第に積雲が増えてきました。
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遠くにはうっすらと残雪の飯豊連山が見えていました。
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午前中に登った磐梯山。午後はこの方面、逆光になってしまいます。
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南には猪苗代湖、その先にうっすらと那須連山が姿を現しています。南の方角は午前中よりも視程が良くなってきたようです。日没近くになると、より鮮明に見えそうです。
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最後は南側の尾根続きの先にある和尚山、その先に郡山の街並みが広がります。
360度の眺望を楽しみました。山頂には登山客は他に1人もいません。鉄山方面から安達太良山頂をパスして薬師岳方面へ下っていく登山者を2人見かけました。安達太良山は磐梯山ほと熊に出会う可能性は高くありませんが、念のためクマ鈴を鳴らして下山開始。薬師岳、五葉松平経由でスキー場を最短コースで駆け下ります。途中、岩場を降りる時に、一瞬左脚をくじきかけてひやりとしました(磐梯山でも一度)。途中で4名の登山客を追い越し、山頂から1時間20分で奥岳へ戻ってきました。奥岳の湯の露天風呂でで30分ほど休憩し、友部のアパートへ車で戻りました。スマホの記録では、一日の走行距離は26.7km、歩数38805歩。久しぶりに40000歩近く歩き、ヘロヘロになりました(終わり)。