
昨日、聞いたんやけど、思い切って行ってきました。
旧志賀町木戸、コミュニティセンター。
玄関に、小さな灯籠。
「まんだら寄席」と書いてあります。
志賀町出身の桂紅雀さんの落語会ですね。
チケットを見たら12回目。
師匠の枝雀さんが亡くなって11年やし、
その前の年から開催してるってことやね。
ありがたいですよね~、地元って。
声をかけてくれた方の話によれば、主催してるのは、
紅雀さんの同級生のお母さんたちとか。
始まる前に、主催者である、そのお母さんが挨拶されたんやけど、
出演者の紹介で・・・米二さんも、こごろうさんも「さん」付けやのに、
紅雀さんは、呼び捨て(苦笑)、しかも
「こんなん言うてなんですけど、
最近、やっと、楽しんで聴けるようになりました(笑)」
会場、大笑いですよ~!
最初の頃は、心配で心配で・・やったとか~
いやいや、ホンマに、紅雀さん、上手いですよ。
メリハリあるし、元気いいし、リズムあるし、明るいし。
師匠と過ごした時間が一番短い末弟子ながら、
「養子になりませんか?」って言われるくらい、師匠に好かれた人やし。
昨年までの会場と違って、今回は広い会場らしいです。
だんだん、聴きに来る人が増えて来たってことちゃいます?
それにしても、笑いそうになったのが、高座。

赤い毛氈の下がナニなのかわからへんけど、ホンマに高い?高座ですよ。
そこに上がってもらうための足継ぎが・・・なんとスチール製の脚立!
ガムテープで固定されてたけど、
なんか、そこだけ工事現場みたいで、おもしろい~(笑)
米二さんは上がるのに時間かかってはったで・・(汗)
そんな手作りの寄席。
名びらの文字も、寄席文字とはほど遠い手描き。
なんか、温かみがあって、それもええ感じです。
なので? 前座で登場した紅雀さん、張り切って45分もしゃべってはりましたよ。
マクラに、繁昌亭でも聞いた淀屋橋のパンやさんの話してましたし!
あの時も、北海道産あんパンでした? カレーパンちゃうかったっけ?(笑)
けど、必ず登場しますな。大阪のおばちゃん(笑)
なが~い?マクラのあとにつづく本編は、「牛ほめ」の、
牛をほめへんショートバージョン。
最近は、このショートバージョンが多いねぇ。
「牛ほめ」ちごて、「普請ほめ」ですわ。
二番手登場は、桂こごろうさん。
やっぱり、マクラは大阪のおばちゃんの話。
ホンマに、見てきたかのように、ネタ多いな、おばちゃんは~(笑)
本編は、「強情灸」。
細い腕にもぐさのせてお灸をしはるんで、めっちゃ痛々しい(笑)
熱さを我慢するところは、こっちまで力が入るわ~
三番手は、米二さん。
主催者の方に、「へりくつ言いの米二さん」なんて紹介されてはったけど、
高座もそんな雰囲気で始まりますよ~
マクラは、よく知ってる検尿の話とか、医者の話やけど、
わかってても、ついつい笑ってしまうね~
本編は、なぜかこの時期に「初天神」。
オチまではなかったけど、生意気なトラちゃんが、ホンマ生意気やったし(笑)
中入りのあと、紅雀さんがトリ。
風邪気味らしいねんけど、鼻水やら?汗やら? ほとばしりながら、
かなりの熱演でしたよ~
マクラ短めに・・と言いながら、お客さんいじりやらも・・・
「誰ですか~、チケット忘れたからって顔パスで入ろうとしてたんは~」
ホンマに、いはったらしいですよ(苦笑)
帰りに、「今度は忘れへんし~」って、言うてはりましたわ。
熱演の噺は、「住吉駕篭」。
これも、オチまでいきませんでしたね~
前座でしゃべり過ぎて、時間が押してたからかどうかわからんけど、
やっぱり、サゲまでいって欲しいよね~。どの噺も。
しゃあないけど~
でも、紅雀さんにの酔っぱらいは、ホンマに枝雀さんが見えますわ。
同じやねんな~・・・
終了後、主催者の方の挨拶があって、おしまい。
出口に紅雀さんがいて、みなさんをお見送り。
メガネをしてはったけど、やっぱり風邪ひきさんのようす。
小柄でほそいから、ちょっと心配ですよね~。
始まる前に、玄関のところで、私服姿の紅雀さんに会いましたよ。
「あ~っ! どうしてここが、わからはったんですか~?」 と紅雀さん。
「そら~、もう~・・・(手を耳にやったら)」
「地獄耳!?」
「知り合いが志賀町にいて、教えてくれたんですよ~」
そんなこんなの、落語会。
お客さんもよう笑わはるんで、落語家さんはやりやすかったと思うよ。
ホントに、私もよう笑わしてもらいましたわ~
今日も、明日も仕事やけど、元気もらって、頑張りま~す!