おかんのネタ帳

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横浜短篇ホテル

2016-09-22 21:43:39 | 舞台・映画・ドラマ
3連休の最後の日は、3時半まで仕事をして、
前回から、ひこね演劇鑑賞会に入会した姉とご近所の方と、
3人で、ひこね文化プラザまで行ってきました。



演劇鑑賞会の例会、青年座の「横浜短篇ホテル」。
ほんとに、面白かったです~
粋で、おしゃれで、楽しくて、ほんのり泣ける。
劇作家のマキノノゾミさんが脚本、青年座には4作目の書き下ろし。
マキノノゾミさんは、キムラ緑子さんのご主人ね。

演出は、青年座の座付きであり、8月まで、
新国立劇場の芸術監督をしていた、宮田慶子さん。
まだ若い(私よりね)女性監督です。

10年ほど前に、宮田さんの「紫式部ものがたり」を観たけど、
女性らしい優しい視点がわかりやすいというか、
今回も、とってもステキな舞台になっていました。

1965年から5年ごとの時代背景を描きながら、
7つの短篇がオムニバスで上演されます。
もちろん、一つ一つにちゃんと結論があるんやけど、
でも7つを見終わったら、一つの大きな物語に、
ちゃんとつながってるんですね。

横浜のホテルの1室、あるいは喫茶室で、毎回、物語が演じられます。
物語の転換は、上から7つの絵が描かれた大きなパネルが下りてきます。
7つの絵は横浜らしい、赤い靴、中華街、ベイブリッジ・・・
他は、よくわからんけど・・・・

それぞれの絵の上の小さい四角いパネルか毎回裏返って、
物語のタイトルをお知らせします。
その間に、舞台も転換されるんやけどね。

1970年、同じ高校の演劇部だった、ハルコとフミヨ。
とある老舗のホテルで、強引に出会った吉崎監督に、
女優としての才能を見いだされるハルコ。

1975年、ホテルのロビーラウンジで、吉崎監督に、
自分が書いた脚本を見てもらうフミヨ。
その間にハルコは女優デビューし、どうやら売れてるらしい。
たまたま喫茶室にいた杉浦と映画を観にいくフミヨ。

1980年、野球選手とコーチが登場する短篇。
どうやらハルコはコーチが選手の時に結婚し、子どももいるらしい。

1985年、ホテルの喫茶室で、偶然、
中学の時の同級生大野木と再会するハルコ。
お互いに初恋の人だったことが判明。
ハルコは離婚し、大野木は妻を亡くしていた・・・

1990年、フミヨはどうやら杉浦と結婚し、その後離婚。
3年たった離婚記念日、ホテルで脚本を書いているという、
フミヨを訪ねてくる杉浦・・・

1995年、ホテルのロビーラウンジでハルコを待つ大野木。
すっかり痩せてしまった大野木が末期がんと知り、
プロポーズを迫るハルコ・・・

ある年・・・還暦を過ぎたハルコの結婚式。
3度目の結婚相手は、フミヨが書いた脚本で共演した若い俳優らしい。
ハルコとの遠い昔の思い出を杉浦に語るフミヨ。

ざくっとは、こういうお話。

テレビでよく見るような有名な役者さんたちが出てるのではないけど、
でも、本当に良くできたお話で、テンポも良く、
笑えるし、泣けるし、人生って、いろいろあるんやな~、
でも、だから、面白いねんなぁ~って、思えるんですね。

今回も、某紙で紹介記事を書いてます。



次回の例会は12月。
「松井須磨子」、栗原小巻さんのひとり芝居です。

いろんなジャンルの舞台が観られるので楽しいです!