おかんのネタ帳

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殺しのリハーサル

2021-03-09 09:33:21 | 演劇・舞台
気が付いたら、もう3月入ってかなり・・・放置してすいません。
相変わらず、あわただしく過ごしております(そればっかり~汗)

3月2日、彦根に、劇団ピュアーマリーの代表であり制作の、保坂磨理子さんをお迎えしました。



魅力を知ろう会、つまり、次回上演する作品の勉強会です。



次回作品は、これ。『殺しのリハーサル』

世界中のミステリーファン、演劇ファンを魅了してやまない推理劇です。
原作は、あの人気テレビドラマ『刑事コロンボ』を生んだ名コンビ、リチャード・レビンソンとウィリアム・リンク。

コンビでミステリー、なんかエラリー・クィーンみたいですね。
作品の傾向はアガサ・クリスティー。クリスティーを意識して書かれたようです。
作家であり、プロデューサーでもある彼らが、1982年にテレビ映画として書き下ろしたもの。
日本でもNHKで放送され反響を呼んだそうですよ。

テレビ映画用のものを舞台用の脚本にしたのは、D.D.ブルック。
それを、日本語に翻訳したのが、劇団ピュアーマリーの保坂さんです。
つまり、保坂さんは、英語がペラペラなんですね~~



作品の紹介の前に、保坂さんがどうして演劇をプロデュースするに至ったか、
ご自分の履歴をお話してくださったんですが、これまた、ドラマチックで。
しかも、「話下手」と言いつつ、「1年半ぶりにお話しするから」と言いつつ(コロナでね)
お話が面白いんですよね~~ 

参加したのは鑑賞会の会員40人ほどでしたが、みんな楽しく聞き入ってました。

外資系の製薬会社のOLだったころ、演劇が好きで、その見聞のために英国留学。
本場の演劇にふれ、英語を勉強し、日本でも演劇が身近な時代が来ると信じて帰国。
帰国後、ミュージカル『ビッグ・リバー』の日本版を制作するときに通訳として参加。
そこから本格的に演劇の仕事へ。
その後、劇団四季から演劇制作の企画会社を経て、劇団ピュアーマリーを立ち上げたそうです。

演劇鑑賞会の会員さんたちは、その本筋よりも?
結婚を約束した登山家が山で遭難したこと、同業仲間と結婚するも、海外出張から帰国したら別の女性がいて離婚した、とか・・・

そういうことを、淡々とお話されるんですね~



この日のお花。
つくし、フキノトウ、クリスマスローズ、スイセン、沈丁花、まんさく・・・春を感じる花ばかり。
(会員さんがご自宅のお庭にある花をアレンジしてくださいました)

ピュアーマリーの舞台は、7年前の、ミュージカル『パルレ』以来です。
私としては2作品目ですが、その前に数本、鑑賞会で上演してるとか。
主に、海外ミュージカル、海外ミステリーを制作しているそうです。

「なぜこの作品を選ばれたんですか?」

シンプルに、「面白いからです」

上演に向けて、上演台本を読んだりしているのですが、台本の後ろ10ページがフォチキスで止めてあるんです。
保坂さん曰く。

「結末を知らないで観て欲しいから」

『刑事コロンボ』の原作者が書いたこのミステリーは、「フーダニット」と呼ばれる手法で書かれてます。
つまり、「犯人はだれ?」という、犯人捜しの謎解きなんですね。

あらすじ・・
ブロードウェイのとある劇場、誰もいない寂しさ漂う客席に姿を現す劇作家アレックス。丁度その日は恋人であった女優モニカの一周忌。一年前の今日、それは自らの主演舞台初日、彼女は結婚発表を目前に謎の死を遂げた。彼女の死後、行方をくらましていたアレックスは、この日、昔からの仕事仲間であり、あの舞台の関係者であったプロデューサー、演出家、舞台監督、男優、女優等をこの劇場に招集していた。次々と登場するかつての芝居仲間たちとの再会。しかし皆、実は今日ここに呼び出されたことを訝しんでいた。 自殺と処理された女優の死を殺人事件だったと確信するアレックス、真犯人は必ずこの中にいる。これは、それを暴くための「殺しのリハーサル」なのだ。

出演は、アレックスに秋野太作さん。モニカは山本みどりさん。

「犯人はあの人?」 

観客も騙されるお話らしいです。
興味のある方はぜひ、観に来てくださいね~~

次回例会は、4月14日(水)18時30分、ひこね市文化プラザにて。

お問い合わせは、ひこね演劇鑑賞会まで → こちら