団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

船場吉兆「偽装牛肉は割安九州産」(話題)

2008-03-24 13:03:55 | 社会
         船場吉兆「偽装但馬牛は割安九州産」(話題)

                         2008年3月22日(土)作成

 3月9日付けの読売新聞によると、

 料亭「船場吉兆」の牛肉産地偽装事件で、同社が昨年2~10月ごろ、問題の商品の原材料に、本来使用する但馬牛より、1㌔あたり4割程度も安い九州産牛肉を使っていたことが、大阪府警生活環境課の調べで分かった。同社が昨年12月に農林水産省に提出した改善報告では、使用していた九州産は「但馬牛と同程度の値段」と強調しており、偽装報告の疑いも出てきた。府警は、同社が利益を優先し、故意に安価な肉を使用したとみて、関係者からさらに事情を聞いている。

 ということだ。

 私は、この記事を見て、怒った。それは、間接的にせよ、船場吉兆に「騙された」という思いからである。

 私は、船場吉兆の問題について、2008年1月26日「消費者行政新組織」で、要旨次のとおり書いた。

 船場吉兆であるが、「但馬牛」と偽ってそれより安い肉を提供し、不当な利益を得ていた。被害者が特定できないような場合は、但馬牛と安い肉との差額を違法収益と認定して、国庫に没収し、基金にでもして、消費者被害対策費に充ててもらいたい。

 ところが、2月15日の読売新聞では、船場吉兆の「牛肉偽装事件」で、
 「府警は詐欺罪の適用も検討していたが、同社が仕入れていた但馬牛と九州産牛肉は、・・価格差がほとんどなく、同社が産地偽装で不当な利益を得たとは認められないことから、立件を見送る方針。」と報道されたのだ。

 私は、船場吉兆が但馬牛と偽って安い肉を提供し不当な利益を得ていたと書いたが、読売新聞の報道はそれを否定した。つまり、私は根拠のないことを書いて、船場吉兆を非難したことになる。

 そこで、私は、ブログにそのことを書く必要があると思い、2月29日に追記した。

   注 私は、ブログで書いたことに関して、後日新事実が出てきたり、誤りであったりしたことが分かった場合は、「追記」したり「修正」したりしています。

 しかし、しかしである。船場吉兆は、冒頭の報道にもあるように、「改善報告」を「偽装」しているようだ。
 見破ることのできなかった府警に大いに問題があると思うが、私は易々と騙され、自らの洞察力のなさを嘆くと同時に、船場吉兆に対しての怒りが噴出したのだ。

 この船場吉兆という「会社?」、「改善報告」を「偽装」したのであれば、市場から退場してもらうしかあるまい。

 それでもなお、船場吉兆を贔屓にするようなお客さんは、狐に「コン」と鳴かれ、騙されるような方々であろうか。


(参考)
 最近亡くなった映画監督の市川昆が監督をした、谷崎潤一郎の「細雪」がTVで放映された。物語性より、豪華な俳優陣と風景の美しさや着物の見事さで見せる映画だ。
 仕出しを頼むシーンがあり、「船場吉兆」の名前が出た。いやー、大したものでした。
コメント
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