団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

杜氏、金雄恵弘氏

2009-05-11 07:31:41 | 食べること
                杜氏、金尾恵弘氏

                           2009年5月10日(日)

 「杜氏」というと、年配の方を連想しそうだが、美和櫻酒造の杜氏、金雄恵弘氏は、若い。
 2000年に美和櫻酒造に入り、7年間修行して杜氏になった。現在39歳というから杜氏になったのは37歳ということになる。

 経歴が少し変わっている。
 福山市神辺町のお寺の次男として生まれ、「職人になれ」と父の夢を託され、高校卒業後地元の酒蔵で季節雇用として働き始めたのが杜氏になるきっかけだった。
 美和櫻酒造の先代の杜氏堀川氏と知り合うのがきっかけで、美和櫻酒造に入ることになった。

 美和櫻酒造は、2002年以降、全国新酒品評会で金賞3回、銀賞1回を連続受賞している。
 2008年第103回広島県清酒品評会では広島県が開発した酒米「千本錦」だけを使用した新酒の中から、「美和櫻」が最優秀賞の金賞に選ばれた。

 「千本錦」だけを使ってという、いわば課題を与えられて、若くして、酒所広島県で最優秀賞を取るというのは、努力もあろうが天性のものがあるのだろう。

 私は、美和櫻という酒を最近まで飲んだことがなかった。ところが5月1日のブログに書いたように、新たな発見に驚いた。「美和桜の冷酒を飲んだ。口に含んだとたん、この上質感は何だ、と思った。全体のバランスが非常に良い。」

 金雄氏は酒造りの天才であるが、それを発見した私の能力(いや飲力か)を自画自賛している。

 ともあれ、金雄氏の今後ますますの熟成が楽しみだ。

(写真)2009年5月2日、広島県三次市 美和櫻酒造の「麹室」。
「麹室」という看板は、金雄氏が彫ったのだという。器用な人だ。写真に写っているのは社長さん。
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