団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

電池車

2010-12-23 09:12:39 | 環境車
                     電池車

                                  2010年12月23日(木)

 21日の朝日新聞に「誤植」を見つけました。

 日産のEVについて、「12年には全世界で売り、15年には資本提携する仏ルノーとともにEVを年産50万台体制に持っていく方針。」と書いてあります。

 私の記憶では、日産は「12年に50万体制」というアナウンスをしていました。つまり、「15」ではなく「12」という誤植です。
 記憶力の悪い私が、なぜ自信を持って天下の朝日新聞に対して誤植だと言うかというと、「12年に50万台体制」というのはどだい無理だと考えていて印象深かったからです。

 冗談はこれくらいにして、「誤植」でも何でもありません。日産自身が「12年に50万台」は自信がなくなり、計画を修正したということでしょう。
 ゴーン社長のこれまでの自信は一体何だったのでしょう。


 日産が下方修正しようがすまいが、EV化の流れは、一気に来る可能性があります。私はそれは中国からだと見ています。中国では現在既に、農村部あたりではEVが結構走っているといいます。日本では「自動車」というにはほど遠いイメージで、むしろゴーカートを少し大きくしたような「車」に鉛蓄電池を載せているのです。規制が緩いので好き勝手なことができます。


 その中国でEVのトップを走っているのは、元々電池メーカーであるBYDですが、ご多分にもれず「パクリ」メーカーです。「BYD」とは、「buld your dream」の略で、これはトヨタの「drive your dream」のパクリ。車もカローラ、エスティマ、LSなどのトヨタのそっくりさんを造っています。

 日本では、「パクリ」というと何だその程度かと思いがちですが、侮るなかれ、かのダイムラーがBYDの電池技術に目を付けて提携しているほどで、電池は勿論ですが、車造りでも急速に力を付けてきています。


 中国政府は、次世代環境技術のEVで世界の覇権を握ろうとしていますので、(尖閣諸島への覇権なんかより桁違いに大きい)BYDがその流れにのると、トヨタとてウカウカしておれません。
 私は、EVの本命はトヨタだと思っていますが、ダークホースは間違いなく「BYD」でしょう。


 表題の「電池車」について。一般には「電気自動車」ですが、私は「電池車」と言うことにします。それは、「電池」が命運を握っているからです。
 トヨタは、その電池の開発に百数十人規模のスタッフで自らが取り組んでいます。自動車メーカーで独自に電池の開発、しかも大規模、を行っているのは、トヨタとBYDくらいでしょう。私がトヨタを本命に推す所以です。





(2011年1月23日追記)

 23日の朝日新聞によると、BYDは来年、小型のミニバン型電気自動車「e6」を米国に投入する予定、とあります。
 6時間の充電で300㎞走り、中国では昨年の5月に発売し、米国では3万ドルで売るといいます。
 









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