プリウス派生車
2011年3月9日(水)
かねてから話題のプリウス派生車、プリウスvとも+ともαとも言われていますが、最大の関心事である、価格についての情報が段々と詰まってきています。勿論トヨタはまだ公表していませんけど・・。
今日の朝日新聞によると、5人乗りが250万円程度、7人乗りが300万円程度という報道です。ただ、どのような装備でその価格になるか分からないので、高いのか安いのかは分かりません。
車の価格設定は、競合車との関係があるなど、非常に難しいと思いますが、ただ一つ言えることは、このデフレ下では、高額の設定では「売れない」ということです。ここの所が、トヨタが腐心するところでしょう。
現行プリウスの価格(ベーシックグレード205万円)は、自動車雑誌の予想を大幅に下回る設定になりました。ホンダのインサイト(ベーシックグレード179万円)に対抗する為というのが自動車雑誌の分析でした。その分析はともかくとして、安い設定で、プリウスは売れに売れ、年間の販売台数はカローラが持つ記録を塗り替えました。
このプリウス効果は絶大で、多くのトヨタデーラーの収益が向上したということです。
今度のプリウス派生車もトヨタとしては、量販を狙っている戦略モデルです。戦略的価格設定にすると思われますが、問題は廉価モデルを設定しないだろうということです。所謂「抱き合わせ販売」です。先の7人乗りのモデルはトヨタのハイブリッドとしては初めてのリチウムイオン電池を積むモデルですが、リチウム電池が高価であることを「隠す」ため、おそらくナビ等の装備と抱き合わせ販売して300万円程度ということになるのだと思います。装備が簡素で300万円程度というのでは明らかに高すぎますので。
高額にしては売れないため、抱き合わせ販売で「安く見せる」というのが、トヨタの腐心だとしたら情けない話で、その結果は「不振」になるでしょう。(その最たる事例はSAIです。)
ハイブリッド車は、まずもって環境負荷を少なくするためのものです。そのためには数多く普及させることが必要で、そのためには低廉な価格にすることが求められます。
トヨタは装備を簡素にしたベーシックモデルにこそ、ハイブリッド車を設定する必要があると思います。
プリウスのS(220万円)に相当する装備で、5人乗りが240±5万円、7人乗りが265±5万円程度のモデルを設定すれば、月1万台オーバーは売れると思います。
ボディサイズは4615×1775×1575ミリ(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2780ミリ。
(プリウスは、4460×1745×1490ミリ、ホイールベースは2700ミリ。)
(2011年3月13日、追記)
昨日(12日)広島市内の馴染みのディーラーに行き、販促マニュアルを見せてもらうと、価格は決まっていました。
・プリウスのL(205万円)に相当する5人乗りのモデルが235万円、S(220万円)に相当するモデルは250万円。つまりボディの拡大による価格差が30万円ということです。
・プリウスのG(245万円)に相当する7人乗りのモデルで300万円。つまり、ボディ拡大で30万円、3列目シートとリチウムイオンバッテリー搭載による価格差が25万円ということです。
率直に言って、5人乗りは10万円、7人乗りは20万円は高いと思います。
また、7人乗りはどうして廉価グレードを設定しないのでしょうか?
これでは、月1万台の販売は望めません。せいぜい月5千±1千台程度でしょう。
2011年3月9日(水)
かねてから話題のプリウス派生車、プリウスvとも+ともαとも言われていますが、最大の関心事である、価格についての情報が段々と詰まってきています。勿論トヨタはまだ公表していませんけど・・。
今日の朝日新聞によると、5人乗りが250万円程度、7人乗りが300万円程度という報道です。ただ、どのような装備でその価格になるか分からないので、高いのか安いのかは分かりません。
車の価格設定は、競合車との関係があるなど、非常に難しいと思いますが、ただ一つ言えることは、このデフレ下では、高額の設定では「売れない」ということです。ここの所が、トヨタが腐心するところでしょう。
現行プリウスの価格(ベーシックグレード205万円)は、自動車雑誌の予想を大幅に下回る設定になりました。ホンダのインサイト(ベーシックグレード179万円)に対抗する為というのが自動車雑誌の分析でした。その分析はともかくとして、安い設定で、プリウスは売れに売れ、年間の販売台数はカローラが持つ記録を塗り替えました。
このプリウス効果は絶大で、多くのトヨタデーラーの収益が向上したということです。
今度のプリウス派生車もトヨタとしては、量販を狙っている戦略モデルです。戦略的価格設定にすると思われますが、問題は廉価モデルを設定しないだろうということです。所謂「抱き合わせ販売」です。先の7人乗りのモデルはトヨタのハイブリッドとしては初めてのリチウムイオン電池を積むモデルですが、リチウム電池が高価であることを「隠す」ため、おそらくナビ等の装備と抱き合わせ販売して300万円程度ということになるのだと思います。装備が簡素で300万円程度というのでは明らかに高すぎますので。
高額にしては売れないため、抱き合わせ販売で「安く見せる」というのが、トヨタの腐心だとしたら情けない話で、その結果は「不振」になるでしょう。(その最たる事例はSAIです。)
ハイブリッド車は、まずもって環境負荷を少なくするためのものです。そのためには数多く普及させることが必要で、そのためには低廉な価格にすることが求められます。
トヨタは装備を簡素にしたベーシックモデルにこそ、ハイブリッド車を設定する必要があると思います。
プリウスのS(220万円)に相当する装備で、5人乗りが240±5万円、7人乗りが265±5万円程度のモデルを設定すれば、月1万台オーバーは売れると思います。
ボディサイズは4615×1775×1575ミリ(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2780ミリ。
(プリウスは、4460×1745×1490ミリ、ホイールベースは2700ミリ。)
(2011年3月13日、追記)
昨日(12日)広島市内の馴染みのディーラーに行き、販促マニュアルを見せてもらうと、価格は決まっていました。
・プリウスのL(205万円)に相当する5人乗りのモデルが235万円、S(220万円)に相当するモデルは250万円。つまりボディの拡大による価格差が30万円ということです。
・プリウスのG(245万円)に相当する7人乗りのモデルで300万円。つまり、ボディ拡大で30万円、3列目シートとリチウムイオンバッテリー搭載による価格差が25万円ということです。
率直に言って、5人乗りは10万円、7人乗りは20万円は高いと思います。
また、7人乗りはどうして廉価グレードを設定しないのでしょうか?
これでは、月1万台の販売は望めません。せいぜい月5千±1千台程度でしょう。