団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

マツダがトヨタ車生産

2012-11-10 12:30:22 | 経済
                        マツダがトヨタ車生産

                                                   2012年11月10日(土)

 思わず笑っちゃいました。私が妻に、今日の朝日新聞に載った「マツダがトヨタ車生産」という記事を見せた時のことです。妻曰く「トヨタはマツダに吸収されるんかね!」。私「?」。

 暫くして、ようやく妻の心理が分かりました。妻はマツダに対する思い入れが強いのです。その昔マツダが東洋工業といっていた時期に従業員であったからです。

 その当時のトヨタとマツダの規模は3倍は開いていなかったと思います。それが今や、10倍以上の規模になり、しかも財務力の差といったら較べものにならないくらい格差が拡大しています。

 にも係わらず、マツダに往年の力を取り戻してもらいたいという気持ちなのでしょう。

 その妻の想いはともかくとして、今回の提携はトヨタがマツダを支援するというウェイトが強いと思います。勿論トヨタとてメリットがあるから提携した訳ですが。


 さて、その内容ですが、マツダがメキシコに建設している工場でトヨタ向けへの小型車を供給するというものです。
 マツダのメキシコ工場はブラジルへの輸出を目論んでいたのですが、ブラジルの輸入政策の変更によりそれが難しくなり、工場の稼働率が心配になっていました。
 自動車産業にとって工場の稼働率は非常に重要で、利益に大きく影響します。

 トヨタが富士重工へ出資した後、富士重工のアメリカ工場でトヨタのカムリを生産することにし、実質富士重工の支援を行ったことがあります。
 今回の提携を重ね合わせて考えると、トヨタとしては将来の資本提携も視野に入ったのかと思います。
 私は、日本の自動車メーカーで、マツダと三菱は単独で生き続けるのは困難と考えていましたが、これでマツダは解決策が見えたようです。トヨタとの協業関係がこれから進むと思います。次はマツダのスカイアクティヴディーゼルのトヨタ車への供給ではないでしょうか。


 一方の三菱は、日産との協業の道へ進む可能性が強いと思います。(もっとも既に協業していますが、より深化するということです。)


 私の本音は、マツダが中国資本に乗っ取られなくて良かった!ということです。

 マツダは私の地元資本で、広島の経済に大きな影響力を持っています。マツダが元気になることが広島経済を元気にすることに大きくつながります。もう20年近く前のことになりますが、トヨタの営業スタッフが、「マツダ車が売れて、地元経済が良くならないとトヨタ車も売れない。」と言っていたことを思い出しました。


 


 11月10日の朝日新聞。









(2012年11月26日、追記)



 11月16日の中国新聞に、「資本提携まで発展の見方も」と観測記事が載っています。

 資本提携の可能性は、十分あると思います。トヨタの業績が上向いたということで、資本提携を考える余力ができたというのが、私なりの考えです。トヨタが赤字で経営が大変であれば、それどころではないでしょうから・・。
 
コメント
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