「安部緩和」
2012年11月25日(日)
安部自民党総裁が。「輪転機を無制限にぐるぐる回して、無制限にお札を刷る」と言ったと報じられています。(2012年11月20日、朝日新聞」
同紙は、「金融緩和をすれば円の金利が下がるので、・・輸出産業が息を吹き返し、景気もよくなるとの見方が、いっそうの株高を誘っている。と批評を加えています。
私は、今でも金融緩和は十分すぎる(長期金利は何と0.735%!)ほどで、「無制限にお札を刷」れば、景気が良くなるとは思っていませんが、それはさておき、何と政治屋の発言の「無責任さよ」と思いました。
安部氏には「前科」があります。宙に浮いた年金問題の渦中に総理大臣を務めていましたが、「最後の一人最後の一円まで(宙に浮いた年金記録を)解決します。」という趣旨のことを(選挙演説で)絶叫しました。
その後政権が民主党に替わって、その問題解決が民主党政権に移ったとは言え、「最後の一人最後の一円まで」解決できるなんて「できる訳がありません!」(記憶喪失の人の年金記録が解決できると思いますか?)
「無制限にお札を刷る」など、この方の発言は、常識的にみて「非常識」で、次期総理大臣と目されていますが、私は無責任極まりなく総理としての資質もない方だと断言せざるを得ません。
なぜ、この方がこんな非常識なことを言うことができるのでしょうか?それは私は、政治屋の発言にはそれ相応の責任が伴わないからだと考えています。
安部氏の言うように「無制限にお札を刷」れば、いずれハイパーインフレになることは、経済学の初歩中の初歩です。仮に世の中がハイパーインフレになれば、経済的打撃は想像を絶するものになり、国民生活は再起不能になる可能性もあります。
そのようになったとして、その責任を一体安部氏に追及することができるのでしょうか。安部氏は主張するでしょう。私は「無制限にお札を刷る」と確かに言いましたが、その言葉を有権者が信じて私を選んでくれたのです。その責任は有権者にこそあるでしょう。」と。
「政治屋」とは、無責任なことを言い、国民に被害を与えながら、それは有権者のせいでしょうと、ウソぶく輩です。
安部氏を「政治屋」と断じましたが、正確には選挙結果でそのようになるという私の予想です。
(2012年11月28日、追記)
「安部緩和」については、経団連の米倉会長からも、批判がありました。「無鉄砲」と。
しかし、これでひるむ安部氏ではないはずです。なにせ、「信念をもって」言った訳ですから、総理大臣になったら、是非輪転機を回して「無制限」お札を刷り、インフレターゲットで物価3%アップを実現してもらいましょう。
国会で追及されて、「経済状況が変わった」などと言いっこなしですよ。
27日の朝日新聞。