京都大学交響楽団演奏会
2014年1月14日(火)
ブラームスの交響曲第4番を演奏するとあって、私は事前に「予習」しておきました。超一流指揮者・楽団の演奏(CD・DVD)を20回以上聴いたでしょうか。(ただ、ほとんど「ながら」ですけど。)
このブラームスの4番は、どちらかと言えば「地味」な曲です。このような曲にあっては、ちょとしたニュアンスが重要です。例えば、一瞬の「溜め」であるとか小さな「音のうねり」であるとか・・。そして、それらが、心のひだに沁み入るのです。流石の京都大学の交響楽団と言えども、超一流の演奏にはかないません。実は私は、事前に「京都大学交響楽団は期待して良いですよ。」と聞いていたものですから、まぁ、超一流とはいかないまでも、そこそこを期待していたのですが、率直に言って期待ほどではありませんでした。
珍しいことがありました。アンコールでブラームスの第3楽章を通して演奏したのです。アンコールで直前に演奏した曲を取り上げることはありますが、「全楽章」というのは珍しいです。
第4番について、私は人生の挽歌ともいうべき曲で、人生をしみじみ振り返って、思いに耽るような曲と思っています。トライアングルが第3楽章のみに登場し、それが華やかなのです。貴方の人生にも華やかな時代があったのですよと訴えているように感じます。私自身も少しは華やかな経験をした時期があり、思いだし少し嬉しくなります。
アンコールでの第3楽章は、指揮者の動きもダイナミックになり、団員の演奏も伸びやかに感じました。どうして、本番でそのような演奏をしないの?と思ったほどです。これが、京大オケの本当の実力と思いたかったです。
他の2曲、ドヴォルザークの序曲「謝肉祭」、レスピーギの交響詩「ローマの噴水」もトライアングルの活躍する場面があり、今日の演奏は、「華やか」を演出したかったのでしょうか・・。
この演奏会については、ネットで知り合った京都大学の教授にチケットを手配していただきました。ご自身も含めご家族が、この3日に事故に遭われ、大変な状況にも係わらず演奏にお付き合いしていただきました。感謝です。
音楽の話題とは逸れるのですが、この教授は機械工学・熱変換が専門の分野で、私が内燃機関(エンジン)についてお尋ねしたところ、マツダ(のスカイアクティヴエンジン)が優れているという趣旨のご発言がありました。このことと因果関係があるかどうか知りませんが、翌日(11日)の新聞を見てびっくりしました。マツダの株が前日比36円高(6.79%アップ)566円となっているではありませんか!マツダは、この1月から3月の四半期の決算では、史上最高益を更新することは間違いないと、私は予想しています。ただ、株価の予想は困難です。
・2014年1月10日
・京都コンサートホール
・ドヴォルザーク 序曲「謝肉祭」
・レスピーギ 交響詩「ローマの噴水」
・ブラームス 交響曲第4番ホ短調
・指揮:大山 平一郎
・演奏:京都大学交響楽団
ホールへ18時少し前に到着したのですが、既に暗かったです。この日、寒い日で、帰る時池には氷がはっていました。
ホール内にレストランあります。
小びっくりがありました。アマチュア交響楽団の演奏が多いのです。(必ずしもこのホールではありません。)
・京都プレザントオーケストラ 1月19日 無料 ブラームス1番
・和み交響楽団 2月1日 1000円 ベルリオーズ幻想交響曲
・立命館大学交響楽団 2月8日 無料 ブラームス1番
・紫苑交響楽団 2月16日 500円 ブルックナー7番
いずれも無料か廉価です。広島で演奏があれば必ず行きますが・・。ブルックナーの7番には特に魅力を感じますが、京都はチト遠いです。
・4月6日には、「第7回日本フルートフェスティヴァルin京都から世界へ!」があり、オケ団員とフルーティストを募集していました。
ホール1階には中央に広場があり、柱が12本立っています。
それぞれ一本が干支を表していました。私の干支猪です。
会場への入り口2階まで螺旋スロープです。これまでの指揮者の写真が飾ってあります。だんだん、ムードが高まります。
私は、朝比奈隆の演奏を3回聴いたことがありますが、最後は1998年ブルックナーの8番でした。(大フィル、フェスティヴァルホール) 東京で演奏会があれば、行く心づもりでしたが、叶わぬまま亡くなられました。
私が座った席です。横幅が比較的狭いので1500席程度と思ったのですが、帰ってパンフレットを見ると1839席でした。
オケの音量がもう少し欲しかったです。ティンパニはもう少し元気よくと思いました。
隣席の京都大学の教授は、ホルンが不安定なので、ハラハラしたそうです。やはり身内意識があるのですね。
翌日は、ホテルを8時に出発して京都南インターチェンジへ向かい、途中、東寺を通り過ぎました。国宝の直ぐ傍を女子高校生の通学姿があるとは、さすが京都です。