佐渡裕 in 三次
2015年5月12日(火)
広島県三次市にホールができました。その開館を記念して、佐渡裕指揮兵庫芸術文化センター管弦楽団を招聘したのです。
私は、佐渡の熱心なファンというほどではありませんが、新ホールに興味があり、「さぁどうするか?」(行くかどうかです。)と悩みました。楽友が一緒に行くというので、決断しました。
・2015年4月24日、広島県三次市「三次市民ホール きりり」。
余談ですが、このオケのスケジュールが凄いです。4月15富山市、16日金沢市、17日新潟市、18日上田市、19日足利市、(1日空けて)21日仙台市、22日富士市、23日名古屋市、24日三次市、25日米子市、26日高知市、27日佐世保市! 4月15日から27日の13日間に12公演。ただ、演奏プログラムは同じですので、ゲネプロの時間は短いものと思われます。
・ウェーバー 舞踏への勧誘65
この曲はウェーバーの代表作として、中学校の教科書にも載っているほどですが、実演はあまりありません。ストーリーがあり、浮き浮きさせられる楽しい曲です。実演の機会がもっとあれば良いと思います。
・ショパン ピアノ協奏曲第2番ヘ短調作品21
ピアノ:エフゲニ・ボジャノフ
このピアニストは辻井伸行が2009年ヴァン・クライバーンコンクールで優勝した際にファイナリストになったということです。
腕前のほどを聴き分ける力は私にはありませんが、大ピアニストのショパンに対して大変失礼ですが、凡庸な曲と思います。これまで何度も聴いているハズですが、メロディが頭に残っているのは3楽章だけでした。ただ、さすがにピアノは美しい音色を響かせていました。ピカピカのシュタインウェンですものね。
・ブラームス 交響曲第2番ニ長調作品73
同行した楽友によると、好きな順は、1番、4番、3番、2番と言います。私は、1、4、2、3の順です。
ブラームスはこの曲を作曲するに当たって、ベートーヴェンの7番を非常に意識したハズです。終楽章のめくるめく高揚感は同じです。ただ、違う点は、ベートーヴェンのそれはブラームスに比べて長いのです。ベートーヴェンの方がより充実感があるというか、終わると暫く放心状態になります。
とまれ、ブラームスのメロディは素晴らしいです。
余談1ですが、開演前にセレモニーが約15分ありました。お偉いさんが挨拶するのですが、プログラムにも書いてあり、辟易しました。次回からはしないでね。
余談2ですが、前から3列目、右から2番目の席でS席とは!A席であればまぁ納得いきます。しかも、椅子が中央側にオフセットされていないので、首をずーと左へ向けたままでした。
余談3ですが、佐渡は「立派なホール」と言っていましたが、音響は良くありません。反響が少ないのです。まぁ、映画も上映することがあるという多目的ホールで地方都市としてはあまりお金もかける訳にいかず・・、と言ったところでしょうか。
ホール入口です。駐車場が一杯になりはしないかと心配したのですが、十分ありました。
お祝いの花が飾ってあります。
ここでトラブルが発生しました。画像のアップができなくなりました。
(2015年5月13日、追記)
一夜明けると、画像のアップができるようになっていました。
約1,000席です。
赤が基調です。先日行った大阪フェスティヴァルホールも赤でした。
補助席です。クラシックの演奏会で補助席を見るのは初めてでした。
ボジャノフのCD発売です。
アンコールのすみれの花咲く頃では、佐渡が鍵盤ハーモニカを演奏するというサービス振りで聴衆を沸かせました。指揮者もエンターテイナー性を求められるのでしょうか?私は、ちと違うと思うのですが・・。