2011年5月15日(日)
東日本大震災により未曾有の大被害を受けている中、トヨタは13日、プリウス派生車「プリウスα」を発売しました。
プリウスよりボディを拡大し、2列シート5人乗りワゴン仕様と、3列シート7人乗りミニバン仕様の2タイプを用意しました。3列シートにはトヨタとして初めてリチウムイオン電池を搭載しました。
10・15モード燃費はいずれも31㎞/ℓで、価格は235万円から330.5万円です。月間目標販売台数は3000台としています。
率直に言って、高いです。Gグレードの場合、プリウス(245万円)に比べて、2列シート車は35万円高、3列シート車は55万円高となっています。
ところが驚くことに、発売を発表した時点で25,000台(内3列シート車7,000台)の受注があり、納期は車種によっては来年の4月以降になるということです。
私の職友は、震災前に3列シートを予約し、9月頃の納期と言ってましたが、震災の影響で大幅に遅れることになるのでしょうね・・、気の毒。というのは、10年乗っている今の車の車検が9月で切れると言ってましたから・・。
それはともかくとして、トヨタは「プリウス」というブランドをエコカーのステイタスとして完全に確立してしまいましたね・・。こんなに高くても飛ぶように売れるのですから。
新型車については、発売1か月後に受注台数を発表し、それが人気のバロメーターになるのですが、25,000台に20,000台程度は上乗せされるでしょうから45,000台程度ということになり、目標販売台数3,000台の15倍ということになるのではないでしょうか。(プリウスの時は、月間販売目標台数1万台に対して、発売時点で8万台、1か月後で18万台の受注となっています、)
トヨタは、自動車各社の中で、東日本大震災による打撃を一番大きく受けました。プリウスαがトヨタ復活の鍵を握るのか、その動向が注目されます。