二回戦は、幸手高校、幸手商業高校の合同チームとの対戦。
統廃合で再来年一緒になる二校だ。
なので幸手高校さんはもう生徒募集を行っていない。
吹奏楽部は今年13人の部員でB部門に挑戦するという。
合同でも10人のベンチ入りだから、こちらが攻撃の時には、相手方のベンチががらんとしてて、あまり見ない光景だった。
応援の演奏も少人数ながら、テンポキープがしっかりしてて、旋律がとぎれない。
スタンドの人数では圧倒していたが、うちの演奏では未消化な部分もあったことは反省すべきだろう。
グランドも、正直にいえば実力差はたしかにあったと思うが、応援も含めて、取り組みへの姿勢の点では決して優劣はつけられないのではないか。
自分のおかれた条件のなかでベストをつくすこと。
ないものねだりもせず、嘆いてもしかたのない環境のせいにもせず、やるべきことをやることが大事だ、何事も。
グランドに立っている本校のメンバーは、ふだんの顔もよく知ってて、応援してて実に楽しい。
応援を仕切っている3年生も、ふだん普通に教えている子たちだが、笑顔でだんどりし、下級生に指示出しをし、こちらに来てあいさつをし、終わればお礼を言いにくる。
ほんとうは学生服を着て応援するよりユニフォームでグランドに立ちたかったことだろう。
彼らを見てる方が、ちゃんと演奏しなきゃという気持ちになってくる。
そして、全員がA部門のメンバーとしてコンクールに参加できるわが部の3年生たちも、それが幸せなことであることをかみしめながら演奏してほしいと思うのだ。